インターン行かない人の基礎知識

朝は学部教務委員会のために9時に出勤。さすがに10時には終わるだろうと思っていたが、議題がけっこうたくさんあって、10時半を過ぎてしまう。10時半から大学院の集中講義なのだが、今年度から4名の方に非常勤講師をお願いして、以下のようなラインナップで4日間の実践的な授業をしてもらうことになったのである。

  1. Amazon Web Service 入門(Amazon 荒木さん @ar1)
  2. ウェブ開発入門(クックパッド伊藤さん @takahi_i)
  3. データマイニング実践(PFN 小嵜さん @smly)
  4. 機械学習実践(はてな吉田さん @syou6162)

全部 NAIST つながり、しかも荒木さん以外は松本研出身なのであるが、みなさん快く非常勤講師を引き受けていただいて大変ありがたい。B1 向けのオムニバス(90分)の講義の授業はトーク部分は正味1時間くらいだし、もっと気軽に色んな方にお願いしていたのだが、今回は M1 向けかつ実践的な内容で、1テーマ3-4コマ連続でやる、という聞く方も話す方もかなりタフな内容で、自分自身、初めて5-6時間のトークをしたとき は緊張が半端なかったし、終わったあと1週間喉が痛かった ようだし、お願いするのもちょっと恐る恐るという感じだったのである。

ただ、今回は参加する学生たちもかなりやる気があり(B1 だとどれだけ豪華なメンバーを揃えても、それが豪華なメンバーであることが分かるのは3年くらい経ってからで、聞いているときはあまりピンと来ないみたい)、それに応えるだけの内容を準備していただいていると思うので、本学の学生にとってはとてもありがたい。うちの学科を日本有数の情報科学の研究開発のできる人材を出す場所にしたいと思っていて、この授業はそのための布石の一つなのである。タイミングとしては B4 でこういうのが受けられるといいのだが、卒業研究を一度やらないとありがたみが分からない内容もあったりして、まあ M1 の8-9月というのは妥当な時期でもある。この時期、インターンシップと被ってしまう可能性があるのが残念であるが、インターンシップに行かなかった人でも同じように実践的な内容を大学で学べる環境を提供することで、無駄に意識高くならなくてもみんなしっかり技術的にモダンな開発としてはベーシックな内容は押さえておこうね、という趣旨である。

荒木さんのお話、Amazon Web Service の話やパフォーマンス測定の話をしてもらって、ハンズオンもあると盛りだくさん。AWS を使ったことがない学生が大半だったようで、この講義をやっていただけてよかったと思う。ただ、AWS のアカウントを作成するとき、ssh でログインできるところまで事前に済ませておいてもらわないといけなかったのに、アカウントを作成しておくように、という指示しかしておらず、アクティベーションまで済ませていなかった人は、同一 IP から結果的に大量のリクエストが出ることにによりスパム扱いされてアカウントが有効にならない、という問題が発生して、申し訳なかった。

夕方は国際副専攻委員会の参加のために南大沢に移動。今年の前半は津田塾の非常勤の時間とバッティングしてしまって2回代理出席をお願いしていたので、若干話についていけていなかったのだが、来年度に自分が国際副専攻委員を継続するとも限らないので、ちゃんと引き継げる程度の仕事にしておくのも大事なのかなと思ったりする(この委員会、参加メンバーの中で自分が2番目に古株)。情報科学科も国際副専攻にかかる入試(グローバル人材育成入試)の部分は一段落して、あとは留学を考慮したカリキュラムや大学院進学を前提とした留学時期等の微調整の話になるので、そろそろ潮時かなという気もする。結局留学する人は GPA も高くないと交換留学先から断られたりする(最低でも GPA 2.0 が必要で、有名どころは GPA 3.0 を要求される)ので、英語ができるだけではダメで、それを含めて履修モデルをちゃんと考えないとな~。