初めての挑戦は大変だけど記憶に残る

今日は新宿でALAGINセミナー開催なので、西武新宿線で通勤。もう1年経ったのか、とびっくりする。

去年は休憩を挟むとはいえ6時間の講義を1人でやるのも初めてで、当日までの緊張感と重圧、講義の最中の高揚感と充実感、終わった後の虚脱感と激しい疲労、どれをとっても思い出深い。今年は2回目なのでセミナー前の緊張感はないし、終わったあと1週間弱喉が痛くて苦しんだので喉対策も万全。

会場に行くと ryosuke-m くんと遭遇。仕事で来ているそう。参加者は30人ちょっとだろうか? 知っている人も両手で数えるほどいらっしゃる。学生は片手で数える程度。英語誤り訂正と日本語誤り訂正とどちらに興味があるかについても挙手してもらったところ、英語の方が数名、日本語の方が10名以上で、日本語の誤り訂正の方が需要あるのかぁ、と何とも言えない気分になる。

セミナー自体は前回のアンケートを見て反応がよくなかった演習をやめ、希望が多かった日本語の誤り訂正をちゃんと説明するように変更したので、時間ぴったりくらいに終わる。質疑は去年と比べると少なかったが、去年質問された箇所を説明で反映したからかもしれない。

2回で1セットらしいので、これで自分の講師業はお役御免であるが、来年度以降は機会があれば受講生として参加してみたい。対策をしたにもかかわらず、やっぱり喉が痛くなってしまった……。

夕方は久しぶりに新宿紀伊國屋に行き、本を物色したりする。SEG(西武新宿駅)に通っていたころ、代ゼミ(代々木駅だが、代々木はほとんど新宿南口なので、徒歩圏)に通っていたころはよく来ていたもので、ここに来るのは懐かしい。あのころは今と比べるとはるかに本屋や図書館に行くことの価値が高く、本に囲まれているだけで幸せな気持ちになったものである。今は必ずしも本屋に来なくても情報が溢れているが、論文にせよ本にせよ読む側から書く側に少しずつ動いているので、本屋にいるときより紙を前にしてアイデアを練ったり、下書きした文章を遂行していたりする時間の方が楽しいと思うようになった。ただ、そのうちまた、本に囲まれる生活に戻りたいものである(余生は科学技術史の研究でもしたいと思っている)。