午前6時に起きて2時間ほどメール処理したり、NAIST に出願する学生(他研究室)の小論文にコメントをしたり。首都大に来てからしばらく、他大生から NAIST に出願する小論文の添削を頼まれることがあって、さすがにそれは自分がやることではないと思ったので一律断ることにしたのだが、首都大から NAIST を受けるという学生に関しては、頼まれれば見ることにしているのである(自分のコースの学生とは限らない)。自分が全く教育に携わっていない学生の場合は好きにコメントすればよいとして、自分が多少なりとも教育に携わった学生の小論文を見ると、どうすればいいのかなぁと思ったりする(今年度の話について言及しているわけではない)。
そもそも自分の所属するコースで普通に勉強しても(たとえば GPA が3あっても)、B4 の前期まででは研究に関するスキルはほとんど身につかないので、そのためにうちの研究室では最初の半年かけて基礎勉強会、次の半年かけて論文を書くスキルを身につけ、さらに M1 の最初の半年で自らサーベイできるようになり、M1 の後半で自ら研究アイデアを出せるようにする、という形で、研究室に来た学生に関しては2年間かけてじっくり鍛えているのだが、他研究室に行く学生に関してはそこまで力をかけることができないので、申し訳ない。一応、大学院の公開期末評価では、半年に1回他研究室の学生にコメントができるので、かなり細かいことでも伝えるようにしているし、B3 後期の研究室インターンシップでは、8割以上の学生が他研究室に行くのが分かっていても、教育だと思って論文の書き方から指導しているのだが、それ以外の学生にはそのような機会がないので……。
午前中は研究室の全体ゼミ。いつも連休明けはメンターによる新入生の研究テーマ紹介にしている(筆記試験免除のタイミングを考えると、ここがベストなので)。うちの研究室では上述のように2年間かけて研究開発の能力を上げるという方針でやっているので、まずはメンター主導の研究をしてもらい、2年目に自分でテーマを考えてもらっている。
午後は進捗報告。D 学生の進捗報告を D セミナーという形で分離した(進捗報告をしてもらってもいいし、サーベイ報告でもなんでもいい時間)ので、進捗報告が短いのだが、いいような悪いような、微妙な感じ。進捗報告が短いのは楽でいいのだが、結局研究のアウトプットが出ないという形で数ヶ月後〜1年後に苦しむので、大変でも定期的にチェックポイントを作っておいたほうがいいとは思うのだが……。