10年後まで考えて議論する

朝は博士後期課程の入試。うちの研究室で博士前期課程から博士後期課程に進学するのは2人目(博士後期課程の学生は現在8人いるが、1人を除き全員博士後期課程から)。修士から博士に進学してくれれば、トップカンファレンスにフルペーパーで挑戦する実力が身に付いた状態(M2からD1にかけて、そうなる)で何年かチャンスがあるので、世界で戦えるラボになりそうに思っている。M1 でもフルペーパー相当が書けるくらいになっていると、チャンスが2回あることになるので、正しい方向としては M1 でそうなるようにすることだと思うし、今年くらいからできそうな気もしているのだが……。

午前中は NLP 若手の会シンポジウム(YANS)の発表練習をして、お昼休みはコース会議。昼から修論の最終発表会だったが、発表予定の学生が姿を見せず取り乱す。他の先生方は動じていなかったのが印象的だった。結局本来の開催時刻の3時間遅れだったが、当日中に開催できてなんとかなった。

午後はメール処理の合間を縫って博士後期課程の入試が2件。情報科学は博士後期課程に入る人が他の分野と違って多いので、研究科的には大きく貢献していると思うのだが、もう少し博士後期課程の学生に対する支援を手厚くしてもいいのではなかろうか?具体的には、内部進学する学生をもっと優遇した方がいいし、社会人博士も取りやすくした方がいい。博士号は研究ができるという免許証に過ぎないのだから、もっとカジュアルに取れるようにしたいのである。(もっと研究したい、あるいはしてほしい、という人は、博士号を取得してから客員研究員になってもらってもいいわけで)

夕方は学科会議。今年の大学院入試は受験生が多かったので、色々新組織としての課題も明らかになり(今年の学部生は進学希望者が多かったので、自分としては危惧していたことが当たってしまった、という形だが)、次回の入試に向けて考えないといけない。首都大になった10年前と状況が異なるし、少しやり方を見直す時期が来たのではないかな。(ただ、一過性の事態に合わせて制度を変えるべきではないので、10年後くらいを見据えて設計する必要がある)

夜は学部3年の情報理論の採点。お盆前に終わるかな……。(お盆は保育園が1週間休みなので、確実に終わらせないといけない)