論文を読んで背後の著者を書く

今日は SEG 世界史増谷クラスの同窓会ということで、午前中は武蔵境に買い物に行き、午後は先生のお宅へ。かれこれ年に1回くらいは読んでいただいて、いろいろお話ししたりしている。

今回も新しい方の参加があり、OB/OG にしか声をかけていないのにこんなに色んな人がいるということに本当にびっくり。今回は我々以外にも夫婦、子連れで参加している世帯も2世帯あり、すごいことである。しかし子どもと一緒に過ごしたいと思ったら、本当にそのようにしないとあっという間に子どもが大きくなってしまい、あとから戻ろうとしても戻れないのだな、と思ったりする。

そういえば卒業生で今回集まった10人中、大学教員は3人(全員准教授)で、増谷先生ご夫妻がそれぞれフランス史、ドイツ史がご専門なので、教え子もファッション史、美術史の専門なのは納得だが、自分だけ自然言語処理が専門で違ったように思ったが、学部生の頃は言語政策史(科学技術史)で論文を書いていたので、遠いようで実は歴史好きだったのを思い出した。

自然言語処理機械学習の研究をしていても、自分はどうも誰がいつどこで書いた論文か、あるいはこの論文の共著者たちがその後どうしているか、みたいなことを(手法の内容以上に)よく記憶しているのだが、これは世界史や地理の勉強で培われた能力ではないかな、と思ったりする。知識がどのように(垂直に、あるいは水平に)伝播しているのかを紐解くのはおもしろいのである。

そういえば、60歳くらいになったら早期退職して科学史あるいは技術史の研究をしたい(70歳までに科学史・科学哲学で博士号を取りたい)ので、それまで何をやりたいか考えておこうと思っている。もう一度博士論文を書くのは正直しんどいが、何か一冊、趣味で本を書くと思えば……。