博士号取り切るまでを見届ける

自分の部屋でバックアップを取っている NAS (QNAP) の容量がいっぱいになり、3TB x 4 で構成していたものを 10TB x 4 に変更してリビルドが終わったので、同期を再開。これで2年くらいは大丈夫だろうか?

午前中は投稿準備中の原稿のコメント。そろそろ手持ちの原稿は全部方をつけていきたい。

お昼は受験希望者とランチおよび勉強会に参加してもらう。うちの研究室を受けたいという優秀な学生で、去年までなら両手を挙げて来てもらっていたと思うのだが、今年は本当に定員が厳しいので、他大学を受けるように説得する。そもそも定員外は研究室を選ばなければ東大・東工大には合格するレベルの人しか受験を認めていないし、今年はそれでも人数が多いので、自然言語処理をどうしてもやりたい(どうしてもやりたいかどうかは、NAIST を受験先として検討したことがあるかどうかで判断)人以外は受験を断っているのである。

あと、最初から博士後期課程に進学することを決めている人でなければ、うちに来るメリットは特にないと思う。うちの研究室の受験の要件で博士後期課程への進学が要求されているので進学すると言う人は、そもそも自然言語処理分野では博士後期課程への進学は向いていないんじゃないかな。博士後期課程に進学する前提で研究室を探していて、それでうちの研究室が行きたい研究室リストに入っている、というのは大歓迎なのだが。(まあ、最初の問い合わせメールでどちらなのかはすぐ分かる)

夕方は博士後期課程の入試の面接委員。定年が近くなると、博士後期課程の学生が博士号を取得するまで大学にいられるか、ということを意識しないといけないようだが、よくよく考えると定年かどうかに関係なく、その人が博士号を取得するまで大学にいるかどうか、ということを考えないといけないな。転職しても異動先が大学なら、客員教員として面倒を見続けることはできるが、大学でない場合は難しいこともあるんじゃなかろうか。最近、日本でも大学教員を辞めて研究所に転じたり、企業に行く流れが加速していて(これはいいことだと思っている)、自分も50歳のとき何をしているのか想像できない。