1月に出せた結果が論文に

午前中、自然言語処理の授業。毎回英語なのは話す方も聞く方もしんどいのではないかと思うが、来年度の勉強会の一部は少なくとも資料が英語になる予定なので、いい練習になっている。(と言いつつ、この授業は今年度で終わりにさせてもらうけど)

昼から社会人博士の受験生との面談。昨年度まで大学院入試委員だったにも関わらず、出願に必要な書類を把握しておらず、ご迷惑をおかけしてしまった。一般選抜で博士後期課程を受験予定だった人が1人出願をキャンセルしたのだが、新たに留学生が1名10月入試を受けたいという話なので、プラスマイナスゼロである。博士の学生が増えると研究室も安定してくるので、各学年に1-2人いてくれるといいのだけど……。

午後は修士論文の添削。外部発表した原稿をベースに書いてもらうので、大きくコメントすることはないのだが、自然言語処理分野外の人が読むつもりで書いてもらうように補足をお願いする。自分が学生だったころは、外部発表の原稿にはコメントしても、修論や博論になると全く読んでくれもしない教員にはなるまい、と思っていたのだが、現実は時間がなさすぎて後者にはなかなか手が回らない。自分の使える時間が有限であることを考えると、コメントを意識的にするのは前者になってしまう。(たとえば言語処理学会年次大会の原稿は全体を5-6回見るが、修論は3回しか見ないし、かつ主に目次をチェック、アブストラクトをチェック、というように、ポイントポイント見ている)

修論や博論は単著であることを考えると、明らかな誤り以外はあまりコメントしない方がよいのかも、と思ったりもするのだが、どこまでコメントするべきか難しい。松本先生も、自分が入学したころはよくコメントをもらえたのだが、自分が卒業するころには忙しくなり、この章だけいついつまでにチェックしてください、と依頼しないと全然返事くれなくなったりしていたしなぁ。自分はまだ松本先生の域の入口にも到達していないのに、忙しさだけはそれと同じになっているような……。

夕方は研究相談。年末年始は思ったよりサーバが静かだったのだが、良好な結果が出ている人は結果が出ているので、ほっとする。年次大会の〆切後、特に2-3月は研究室にあまり人がいなくなるのだが、この時期に研究をする人がトップカンファレンスに採録され、この時期に間延びしてしまう人に次チャンスが来るのは翌年なので(恐ろしいことに、自然言語処理は論文の投稿シーズンが偏在しているので、シーズンを逃すと投稿できなくなる)、論文書きたい人はこの時期こそ研究室に来て研究をするとよいと思う。夏休み同様、長期休暇に手を動かせるかどうかが分かれ道なのである。(まあ、研究したい人ばかりではないと思うので、強制するつもりはない)