すりおろしりんごを作る側になる

午前中、娘(3歳半)が珍しく公園に行かないと言っていて「あれ?」と思ったのだが、昼くらいからあれよあれよという間に発熱し、38度から39度に。原因不明だが、日曜日でどうしようもないので氷のうを使ったりして対症療法する。これ、赤ちゃんのころは右往左往して救急外来に行ったこともあるのだが、さすがに最近は様子を見て判断できるようになった。

娘は食欲もなかったが、たまたま保育園でもらってきたりんごがあったので、夜にすりおろして食べさせたり。思えば自分も小学生のとき、2年に1回くらい熱を出し、そのときは母にりんごをすりおろしてもらって食べて、おいしかったなぁ、と思い出したりする。いや、すぐ酸化するので味自体はそんなにおいしくないのだが、わざわざすりおろしてくれたのが、嬉しかったのである。

結局小学校は6年間皆勤賞で、体調が悪かった記憶はほとんどないのだが、クラスではいつも一番身長が高い子で、よく足が成長痛になっていて、母に夜中さすってもらって寝ていた記憶がある。四人兄弟(全員男)なので、体調の悪いときくらいしか母を独り占めできないのだが(体調が悪くても独り占めできるわけではないが)、体調の悪いときにはいつも母がいた記憶がある。

自分が子どもだったころは何も考えていなかったが、こうやって自分が看病する側になって、ああ、こういう気持ちで付き添ってくれていたのか、と30年越しに気がつくことがあったりする。「親孝行したいときに親はなし」という言葉があるが、両親がまだ健在なうちに追体験できて、よかったと思う。