大学は学ぶ手法を学ぶ場所

本日は学部1年生向けの「情報通信特別講義」という授業。毎年学外(企業)から5人ほどの方をお招きして、自分が20歳くらいの時に聞きたかった、というような内容のお話をしてもらう。首都大は来年度に学部を再編する予定で、そのタイミングで廃止される科目であり、今年が最後である。

初日は昨年度と同じく [twitter:@takesako] さんと [twitter:@nishio] さんにしていただく。これまでの経験により、@takesako さんのお話を聞くとモチベーションが上がる学生と @nishio さんのお話を聞くとモチベーションが上がる学生の両方がいるので、最初にこの話を持ってきたかったのである(最初の数年は、割と自然言語処理寄りの方々にお話をお願いしていたが、学部1年生には難しかったようで、少しずつ内容を変えていった)。

実は学部1年生の授業というのは案外難しくて、ほぼ高校生だと思っていただいた方がいいのだが、大学は自分で行動しないと得られるものが少ない、ということも分かっていないし、特に首都大生は受け身の学生が多い(その代わり、授業は割と真面目に出る)ので、いろいろとチャレンジしてみては、ということを伝えているつもりである。

そもそも自分が学生に会えるのは、この授業の6コマ(2日間)、2年生の後期の8コマ、3年生の前期の15コマ、後期の8コマだけであり、3年生になればそこそこ顔を合わせるものの、3年生になったときには時遅しで、他大学の学生と大きな差をつけられてしまっているので、1年生および2年生の授業で「3年生になるまでに、できるだけ独学してほしい」繰り返し言っているのだが、高校生(高2)を相手にそう言わないといけない段階かもしれず、かなり厳しい。とりあえず「就職がよさそうだと聞いたから深く考えずに来た」「情報通信には興味がないけど(指定校)推薦があったから来た」という人たちがもっと興味を持ってもらえるといいのだが……。

自分の授業の感想票を夜に見たところ、自然言語処理人工知能に興味がある、という学生が去年くらいから明らかに増えているので、ここにもブームが来ているなと思ったりする。来年度は情報科学科になるし、数年すれば授業も落ち着くと思われるので、学部教育に関してももっと積極的に行きたい。

夕方は日野キャンパスに移動し、事務書類の提出。事務書類、オンラインにならないかな〜(押印済みの書類を出さないといけないので、難しいかもしれないが)。