実験のための時間を確保する

朝、出勤して準備実験運営委員会の資料作成。情報通信システムコースではコース長、学部教務委員、幹事、助教によって構成される「実験運営委員会」というのがあり、隔月くらいで開催されて、実験の準備状況を確認したり、機材の手配をしたり、成績の原案を作ったりしているのだが、H30年度の学部再編に当たって情報科学科でも実験運営委員会が必要で、それを立ち上げる、という次第である(ちなみに、コースによってはこういう委員会がないようなので、いろいろやり方はあるのだろう)。

現在情報通信システムコースでは、実験科目を助教の先生方にお願いしており、B2 後期の「基礎実験」、B3 前期の「応用実験」、B3 後期の「研究プロジェクト」を担当してもらっていて、前期は火曜日と木曜日の午後全部(時間割上は2コマずつ)、後期は水曜と木曜の午後全部(同2コマずつ)潰れるのだが、さすがにこれは多いのでは、と思って少し減らす方向で動いている。自分自身、NAIST助教時代は3年いて4コマしか授業しなかったし……(90分x4回、の意味で、360分しか授業をしていない)。今年までに入学した学生には旧課程の授業の履修を(休学や留年した場合でも)保証せねばならず、過渡期は一時的に負荷が上がってしまうという問題があるのだが、負荷が高いのは一瞬だけで、最終的には楽になるようにしていきたい。

まあ、悪い面だけではなく、授業で学生が親近感を持ってくれて配属を希望してくれることもあるので、長い目で見ればいいこともある(しかし、その効果を感じるためにはかなり長い間同じ組織で助教をしなければならないという、別の問題がある)。

低学年ほど、あるいは抽象的な話ほど教えるのが難しいし、専門に近い話であればあるほど若い人の方が最先端を知っているので、本来は学部1-2年生を教授が、2-3年生を准教授が、3-4年生を助教が教えるとちょうどいいと思っていて、少しそういう配置に近づくと思うのだが、今回の再編でカリキュラムをいろいろ変えて(講義をかなり再編して、だいぶモダンな感じになった)落ち着くまでに5-7年、そこから実験・演習科目を見直して(今回一時的に減らすが、たぶん B3 前期にまた増やす)さらに5-7年くらいかかるだろうし、いずれにせよ10-15年後にようやく(少なくとも首都大での情報科学カリキュラムの)一区切りができそうだと見込んでいる。恐らく学部と大学院のカリキュラムを同時にいじらないといけないのだが、どこかで学部教務委員をやらないことにはいじり方が分からないので……。(10年後にも自分が同じ組織で教員をやっているという仮定に無理がある気もしているが、あっという間に5年なので案外続いているかもしれず?)

午後は進捗報告を聞く。人数が多いのでそこそこ時間がかかる。学生には毎回 TODO を明記すること(前回の TODO を冒頭で述べること)と言っているのだが、自分の TODO に関しては、聞いた瞬間に Google Calendar のタスクに入れたりしないとほぼ確実に忘れてしまうので、とにかくタスクに入れないと、という気持ちを強くする。一つ一つは小さくても、学生が20人以上いると覚えていられないので、メモを取るしかない……。