手作業の調整からは逃げられず

午前中は保育園の運営会議。今日は土曜保育の園児がいないということで、娘を実家に預けてくる。

例によって保育者の給与体系について議論をするわけだが、それぞれの仕事の難易度と、誰がその仕事をしているのかと、経験年数を比較してみると、そこそこ相関があるような感じだったので、職能給を職務給に置き換えてもそんなに問題がなさそうである。あとは原資との兼ね合いな訳だが、具体的な数字を入れてしまうとそれに縛られてしまうので、まず制度の大枠が決まってから具体的な金額を入れていった方がいいだろう、ということで一致。詳しい人がいるとサクサクと決まって(あるいは、どこが揉めるポイントか知っていて、そこの議論に時間を使うことができて)素晴らしい。

午後は国際会議の area chair 業務。bidding といって、査読者が投稿された論文のタイトルと概要を見て「この論文は査読したい、査読してもいい、査読したくない」等を入力する制度があり、それに基づいてそれぞれの査読者に論文を割り当てる、というお仕事である。ざっくりと決めるのはすぐできるのだが、2割の調整に全体の8割の時間を持っていかれるのはいつものこと。しかし「読みたい、読んでもいい」というチェックをつける論文が少ないか、あるいは「読みたくない」というチェックをつけた論文が多い人は困ったもので、調整に難儀する。1本の論文に3人の査読者を割り当てないといけないのだが、学生を査読者に入れるのは1人までにしたい、みたいな感じであーだこーだ入れ替えたりするのだが、この制約付き最適化問題が厳しいのである(ざっくり決めるところまでは自動化されているのだけど、微調整は自動化できないので、どうしても手作業になってしまう)。

情報系でもジャーナル文化が強い分野では、顔を売ることが重要、という話を聞いたりするのだが、国際会議文化が強い分野では、著者と査読者が顔見知り、ということは必ずしも多くないと思うので、知り合いだからどうだということは特になさそうである。ただ、こういう委員に誘われたりするのは直接の顔見知りであることが多いので、その意味では国際会議等に参加して色々な人と話したり交流を深めたりするのはいいことだと思う(ただ、自分はたくさんの人と会うと結構気疲れする性格なので、交流するなら国際会議ではなくお互いしばらく滞在したり何かのついでに訪問したりして、じっくり個別に話したりできる方が好き)。

夜は自宅で花火。おもちゃ屋さんで買ってきた花火と100均で買ってきた花火とあり、おもちゃ屋さんで買ってきた花火はものすごく多いので、とりあえず100均で買ってきた花火をやってみたのだが、全然火がつかない。なかなか火がつかないと危ないし、少し高くてもおもちゃ屋さんで買ったものをやった方がいいな。安かろう悪かろうだった……。