査読者の誤解が解ける rebuttal

朝起きて大学院教務委員長業務。本当にいつまでこれに関わるのだろうか……。

午前中は大学院教務委員会。審議事項が少ない(当社比)のであっさり終わるかと思いきや、細かい確認事項が多く、2時間弱かかってしまう。これ、反映するのにも2時間かかりそう(汗)これで委員長業務が終わりかと思えばなんとか……。

お昼休みに確定申告書を郵送して提出。振り込みにいかないといけないのは面倒だなぁ(振り込もうとして、所管の税務署のある場所の銀行でないと振り込めなかった記憶がある)と思っていたが、昨年の手続き書類を再度確認すると自動振替手続きを昨年していたようで、過去の自分グッジョブ、と思ったりする。

午後は ACL の rebuttal。これは author response とも呼ばれるが、国際会議だと査読者が一方的に査読結果を出しておしまい、というのは査読者との間で何往復かして説明不足であれば改善できる論文誌と比べてよくない、という欠点を補う制度で、最終的な採否を決めるまでに1回だけ査読者と投稿者の間でやり取りができる、というシステムである(ただし2回以上のやりとりはないし、査読者およびメタ査読者の手間が増え、しかも response を返してもほとんどの場合スコアは伸びないという欠点がある。)。最近の自然言語処理のトップカンファレンス群(ACL/NAACL/EMNLP)はこのシステムを採用していて、ボーダーの論文であれば rebuttal をしっかり書くのが重要なのである。

今回は合計9本の論文を short paper として投稿していて、スコア的には0本採録から6本採録までありうる(3本はスコア的には rebuttal をどうがんばっても無理そうな)感じなので、学生との間で rebuttal の案をやり取りしたりする。しかし例年の感じからすると、スコアの期待値が0.5点ほど低い気がする(1本や2本なら査読者の運だと思うのだが、全体的にこんな点数がつくのはおかしいんじゃ?と思ったり)。ボーダーラインで粘るのではなく clear accept になるような論文を書かなければ、とは思うのだが、厳しい。

幸いながら(?)今週は言語処理学会年次大会への参加は1日だけなので、大学に出勤してやらないといけないこと以外は rebuttal に使い、少しでも採択率を上げたいと思う。

夕方は学部紹介のための研究室(学生室)の写真撮影とインタビュー。インタビュアーとカメラマンという組み合わせで、これってどういうことですか?と質問してくれるのでなるたけ分かりやすく説明しようと苦心するのだが、「全然分かりませんねw」と言われてしまうと、説明している風な写真を撮るための演出だと分かっていてもダメージを受ける。質問するなら少なくとも理解しようとしてほしいのだが……(自分自身人文系出身なので、分かろうとしている人であれば伝わるように話したつもり)。

あとデモしているところを見せてください、と言われて、デモが動かず(たまたま学生室に持って行っていた MacBook ProWifiBluetooth が、その日に限ってハードウェア的に壊れていた!)苦戦していたら、その写真を撮り始め「プログラミングしているような感じで使えたら使いますので」と言われるのだが、ちゃぶ台の高さのテーブルで腰を曲げてプログラミングはしない(昔は寒かったのでよく布団の中でやっていたが……)し、せっかく27インチディスプレイや椅子(アーロンチェア等)も備えていて、割とプログラミング環境としては充実させているつもりなのに、わざわざそんな写真撮らなくても(汗)

かといって、別にインタビュアーやカメラマンの方々が仕事ができないと言いたいわけではなく、むしろ丁寧に仕事をしていただいている印象だったので、ちょっとミスマッチがあるんじゃないかと思う。学部全体で一括して発注(入札?)すると難しいのだろうが、情報系に関しては大学紹介を作成するプロに広報を頼むのではなく、ソフトウェアエンジニアの紹介を作成するプロに頼んだ方がいいんじゃなかろうか?と思った。