どこででも英語が通じるわけじゃない

朝5時からメール処理。全然終わらないけど……。

午前中はパターン認識機械学習の授業。今年度初めての担当なので、どれくらいのペースでできるのか分からない。2回しかやっていないのに来年度のシラバスを作らないといけないのだが、大体最初の年は適当なシラバスでどこまでできるかやってみて、次の年はきちんとシラバスを作ってみて、3年目に前年との差分を考慮して微調整、という感じで、授業が落ち着くまで2-3年かかるのである。こんなサイクルだと、新しいトピック(例えば深層学習)について授業をするのは、毎年内容を更新する余裕のある人でないと大変だろうな、と思ったりする。

午後は機械翻訳勉強会の進捗報告。この勉強会も今年度からかなり人数が増え、研究成果が出てくるのは来年度以降だと思うが、色々と楽しみである。新しい研究に着手して成果が出るまで大体2年半という経験則があるのだが、これ以下の時間しか使えないようなケースだと、ほとんど何も成果につながらない気がする。そういうのもあって、外部からの進学で、修士の2年しかいない人はお断りすることにしたのだが……。(本人の実力がつくのと、それが成果につながるにはタイムラグがあり、学生目線でいうと2年いれば十分なのだろうけど)

夜は保育園の父飲み会。今回も新しい参加者があり、出版関係で働いているそうで、大学の教員に原稿を督促するときのお話を聞いたりして、胸が(耳が)痛い。園児の父で過去に基礎英語を教えていた人がいる、とお聞きして、詳しく聞いたら武蔵の手島先生で(自分は直接教わっていないが、同時期に在籍した)、世界は狭いと改めて思う。いろんな父がいるな〜。

武蔵は実は昔から海外大学に進学する人がいて、10年くらい前から増えてきている。1学年150人くらいしかいないのに、今年は海外大学20校くらい合格したと同窓会誌に書いてあったが、国内(主に東大)ばかり見ている学校とは明らかに違う。2016年11月19日の週刊ダイヤモンドによると、武蔵の海外大学合格者数は日本国内5位らしいが、開成は17位、筑駒は21位、麻布は24位、灘は27位で、武蔵はいわゆる進学校っぽくないのである(生徒数が少ない筑駒を除くと、武蔵は他と比べて生徒数が半分程度でこれなので、数ではなく率に直すとかなり高い)。中3のときは第二外国語が必修だし、海外派遣も毎年やっているし、(英語圏に限らず)海外に目が向いている生徒が多いのである。まあ、自分も中高生のころは「東大には行くまい」と思っていた(浪人して考えを変えた)ので、そういう生徒が揃いやすいのだろうけど。

金曜日だったので自分だけ早めに切り上げて帰宅したが、在園児の父は「昨日突然子どもが吐いた」みたいな話をしていて、次はいつうちか、と思ったりする。こればかりは仕方ない……。