医学部に入れる家庭も様変わり

午前中天気がよく暖かかったので、外に買い物に行くが、寒過ぎて途中で帰ってくる。なんでこんなに寒いの……。

ふと「わが子を医学部に入れる」を読む。

わが子を医学部に入れる (祥伝社新書)

わが子を医学部に入れる (祥伝社新書)

中学受験も自分が受験した20数年前と全然様相が違うが、医学部受験も自分が大学受験をした20年前とかなり変わっているようだ。中盤の、具体的な医学部に入るための勉強の指導法はあまり参考にならなかった(実際に受けたいわけじゃないので)が、私立大医学部の学費が(以前と比べると)爆下げになっているとか、大学ランキングが全然以前と違うとか、世の中は動いているものである(大学ランキングを下げないためにどう言うことをしているのか、という対策の方が、大学教員としては参考になった。よく考えるものだ……)。

あと、進学校で東大・京大離れが起きていて、国公立の医学部志望が増えている、という話だが、これは20年前からも感じていて、自分も Facebook で同窓生とつながると8割が医者になっていたりして、え、お前も医者になってたの? とびっくりするのである。自分の出身校の武蔵は東大合格者数が減った(凋落した)とは言われるが、かなり前から国公立医学部や海外大学に生徒が流れている印象である(そうなると、東大合格者数に鋭敏に反応する中学入試のランキングが下がるのだが、武蔵の教員たちはそういうの全然気にしないのである)。

これまであまり意識してこなかったが、どういう学生に入学してきてほしいか? どういう教育をするか? 卒業生は何が保証されるか? というのは大学・学部としては大事な話で、大多数の人が読み飛ばすであろうアドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシーというのは、実はしっかり書かないといけない(学生と大学の間の契約書に相当する)ものだと思った。