撮影の前に意識のすり合わせ

午前中、大学院教務委員会の打ち合わせ(委員長業務)。子育て支援には女性側だけではなく男性側の支援が重要だと思うが、子育て中の教員は委員長業務を外してもらうとか、できないのだろうか……。委員の仕事までしたくないというわけではないが、委員長というのでヒラの委員の1.5〜2倍くらいの仕事がある(裏を返すと、せいぜい2倍程度でしかない、ということでもあるが)。もちろん、委員長の仕事をすることで大学運営的な経験もつくし、やってよかったと思うことはあるのだが、他の仕事の時間を圧迫してまでやることではないような気がするのである(もちろん、それによる経験不足で被る不利益も承知の上で)。

昼休み、社会人特別選抜の希望者の方からの電話の応対。博士前期課程は定員が厳しいし、学位の取得を特に目的としていないならお勧めするものでもないので、座席はご用意できませんが研究生はどうですか、と提案(現在の見通しでは、来年度以降は研究生には座席を提供できない予定)。大学院生は勉強ではなく研究してほしいので、勉強がしたいのか研究がしたいのかでも違うと思うが……。

文系出身の人や社会人経験者や留学生など、いろんな人を受け入れたいのは山々だが、内部進学の学生だけで研究室の適正な人数を満たしてしまうので、余裕があるうちでないと厳しい。研究室の B4 の配属学生が毎年4人(プラスマイナス1人)ではなく3人(プラスマイナス1人)であれば、全員進学として3+3+3=9人なので、まだ大学院から来る人も受け入れやすいのだが、今は4+4+4=12人なので、助教の人でもいない限りたくさん受け入れるのは無理だと思っている。

午後は学部紹介のガイドブックのための取材。来年度配る冊子なので、H30年度入学生対象となり、学部再編(構想中)後の組織や授業に対応するガイドブックなのだが、とりあえず現在の組織や授業しか取材できないので、自分におはちが回ってきたのである。「データ構造とアルゴリズム」の演習の授業を撮影してもらって記事を準備してくださるので、撮影前の打ち合わせだが、割とスムーズに進む。これ読んで進学してくる人が増えるといいなぁ。

時間をずらして機械翻訳勉強会の進捗報告。ニューラル機械翻訳サーベイすべき論文が次々に出るので、グループで読まないとなかなか厳しい。ただ、数は限られているので網羅的に読み込むこともしやすいので、悪くないと思う。読んでいるうちに、手の早いグループがサクッと実装して先に進んでしまう、という問題はあるのだが、学部生や修士の学生であれば、誰かとネタが被ってしまうことのダメージは博士の学生と比べると全然大したことない(博士の学生だと、被ってしまって査読で「これとの違いは何だ」と言われて落とされると卒業できなくなる)し、「このテーマに関する論文はどれで、どういう内容か全部把握している」という感覚を得ることも大事なので、とりあえず現状はそんなに悲観するほどではないと思う(めざましい研究成果が挙げられるかどうかは別だが、長く残る研究につながればいいと思っている)。