3年はあっという間に過ぎていく

午前中は(2日間自分の体調が悪く、遊べなかった)娘と遊んでから出勤。

居室についてから、追いコンで学生に渡す賞状を印刷。色々実験しても成果が出ないとか、あるいは色々投稿しているのに採録されないとか、そういう学生を励ますために、昨年から表彰することにしたのである。また、研究業績にはならないが、共同研究や受託研究をしてくれることで、研究室の研究費に貢献してくれた人、あるいは TA/RA 等で後輩の面倒を見てくれた人も、目には見えない貢献をしてくれているので感謝したい、といいうわけである。

会もたけなわ、たまたま会場が田川研・大久保研の追いコン会場と同じだったようで、先生方がふらっと見えたり。うちは1研究室だけで、2研究室を合わせたのと同じくらいの人数がいて、逆にびびったが、よくよく考えてみると NAIST 松本研はさらにこの2倍の規模だったので、それと比べるとそこまででもなかった。

今年の学部生は全員進学するのだが、今年で修士号を取って研究室を卒業する卒業生7人と一通り話してみて、特に大学院で外部から来た学生たちが口を揃えて「研究室に来た当初はしんどかったが、2年間この研究室で過ごせてよかった」と言ってくれたのが嬉しかった。研究室の基礎勉強会のサイクルが定着してから初めての修士学生たちで、研究室的にいろいろと学ぶことが多かった。

結局、昨年度から原則博士後期課程に進学するつもりの学生しか外部進学者は受け入れないことにしたので、今回卒業する M2 の学生たちは最初から修士で就職するつもりだという受験生でも受け入れた、最後の代になったが、将来助教の人を研究室でも取れるようになったら、また博士後期課程に進学する予定がない学生でも受け入れたい(新年度は博士後期課程5人、博士前期課程13人、学部生5人、研究生2人の合計25人体制になるが、教員1名かつ今の研究室のキャパシティでは無理)。

内部進学の学生たちは、ちょうど小町が子育てのピークに当たる3年間(彼らが B4 のときに娘が産まれた)で、十分に時間を使ってあげることができなかったのが申し訳ないが、自分が時間を使えないぶん、創意工夫していろいろアイデアを出したり後輩の面倒を見てくれたりして、道なき道を進む能力は磨かれたのではないかと思う。学部生のころと比較すると、修士に進学してからの研究成果がパッとしないと思うかもしれないが、誰かにお膳立てしてもらった研究で成果を挙げるということと、一から研究をデザインするというのは全然違う営みであり、難しいタスクに取り組んだということでもある。

いろいろと昨年度に引き続き反省点ばかりしかないが、とりあえず3年間くらいはこのやり方でやってみて、それで改善の兆しがなければやり方を変えようと思う。

ほぼ全員東京で就職するようなので、今後もリクルーター等で研究室に遊びに来てほしいものである。自然言語処理に関する仕事をするとは限らないだろうが、研究室で学んだことを活かして各地で活躍していってほしい。卒業おめでとう!