NAIST に自然と集まる卒業生

朝起きて NL 研(情報処理学会自然言語処理研究会)の原稿の添削。英語の論文を書くとき、直接英語で書けるのがいいのだが、直接書くと意味不明なことがあったり、手が止まったりすることがあるので、最近はまず日本語で書いてもらってから英語を用意してもらう、という順番にしている。

日本人の場合、日本語で書けないものが突然英語で書けるようになるわけではないし、英語だと表現レベルで手が止まるのと内容レベルで手が止まるのと混在して無駄に時間を使ってしまうことがあるので、少なくとも内容レベルで手が止まるのを防止する、という狙いである。(一応なんらかの原稿が手元にあれば、ひたすら翻訳するだけでもなんとか何かはできる、ということでもある。たぶん英語でも、英語で作ったメモ書きから始めても原稿にできるのだろうが、書く人の英語力に依存する)

午前中は NAIST 松本研の OB/OG 会の一つである SVM 合宿Skype 参加する。今年は直接参加できるかも、と思っていたのだが、やはり厳しかった(9月下旬に NL 研、11月にマレーシアに行く用事があり、12月は大阪に2泊くらいしないといけないし)。松本先生の退職記念パーティーには参加すると思うのだが、それまでにあと何回奈良に行くのだろうか、というレベルである。

内容はとてもおもしろく(クローズドなので、いろいろな話題が出る)、うちの研究室もあと20年くらいしたらこんな合宿(勉強会)が開けるかなぁ、と思ったりする。せっかく東京にいるし、できそうな感じもするが、業務として研究に関係することをしていて、しかもその内容が話せる、というのは、博士後期課程の学生が卒業し始める、もっと先のことだろうな、と思ったりする。

松本研を離れてから時間が経てば経つほど松本研のすごさを実感するし、ああいう研究に没頭できる環境(場所、人、etc)を作るにはどうしたらいいのだろうか(同じやり方にしたい、と思っているわけではないし)、ということを日々考えている。NAIST は基本的に来るものは拒まずでやっているが、よくそれで回るものだなと……。