若手なら失うものは何もない

朝起きて NL 研(情報処理学会自然言語処理研究会)の原稿へのコメント。発表申し込み〆切は延びたが原稿の提出〆切は延びていないので、淡々と原稿を準備する必要があるのである。特に YANS(自然言語処理の若手の会のシンポジウム)に参加する人たちは、参加している間はまず原稿を進めることができないだろうし、むしろ YANS に参加しているときは YANS に集中して原稿のことなど忘れてもらいたいとすら思っているので、YANS の前後にできることはしておきたいのである。

午前中は三浦研究室、片山研究室との合同の大学院公開期末評価。少なくとも3研究室が合同で半年に1回大学院生が口頭発表をして他研究室の教員がコメントをする、という制度なのである(修士の学生の場合、M2 の前期は修士論文の中間発表、M2 の後期は修士論文の最終発表があるので、M1 の前期と後期にも副査の教員がコメントする、という程度の意味合いだが)。

うちの研究室は特に研究室で「これやって」というようなテーマはないので全員好きなことをやっている。もちろん研究室の強みというものはあるので、その強みを利用しない手はないのだが、就職したら自分である程度主体的に考えて開発する必要がある以上、問題が given という設定ではあまり学生の能力が伸びないと思うし、各人が(没ネタも含めて)いろいろ考えるというのが大事だと思っている。

夕方は YANS の発表に関する研究相談。いろいろ悩むところはあるかもしれないが、なにせ「若手の会」なので、そんなにきっちりしたような感じでやらなくていいんじゃないかなぁ、と思ったりする。もちろん発表するからにはきっちりとやりたい、と思うのは普通の感覚だが、きっちりやるのは研究会や学会があるし、棲み分けたほうがいいのでは、と考えているのである。