午前中病院に行きミーティング

夜中から娘の調子が悪く、39度の熱があったので、朝は仕事を休んで小児科に行く。病院で診察を受けるころには37度前後に下がっていたので、そこまで重篤なわけではないが、やはり外の池で遊んだのがいけなかったのか、それとも保育園が始まって風邪をもらってきたか……(保育園でも鼻水を垂らしている子がたくさんいる)。

午前中は1時間遅れで共同研究のミーティング@統数研に参加。経験的にうまくいく手法に何か意味づけがないか、ということをみんなで考える時間だったが、自分は D3 ぐらいのころこういうのを割と考えていたので、途中から合流してもすんなに入っていけた。逆に言うと、D2 くらいまでだとチンプンカンプンだっただろうな、と思う。D3 のときは、結構時間をとって NIPS(や ICML や KDD)の論文を読んでいて、ああでもない、こうでもない、と湯水のように時間を使った(紙と鉛筆で試行錯誤した)もので、あまり論文という形では残っていないのだが、あの時間は自分にとって必要な時間だったなあ。

午後は研究室で NLP 若手の会シンポジウム(YANS)の発表練習。ポスター発表なのだが、これも進捗報告を兼ねていて、割と時間がかかる。お盆を完全に休みにしてしまったのは YANS の日程を考えるとよくなかったのだが、仕方ない。今年は8-9月の研究会やシンポジウムの日程が全体的に都合悪い気がしている……。

夕方は企業の方とのミーティング。これまでも年に1回くらいリクルートを兼ねて来てくださっていたが、今回はガチの技術相談。そういえば、研究と違って開発ではこういうところが重要だった、というのを思い出したりする。首都大に来てからは授業の準備以外ほとんどコードを書いていないので、あまり意識しなくなってしまったが、やはりときどきはコードを書いたり企業とガッツリ組んで共同研究したりしないと、実務から乖離してしまうように思った(せっかく自由に研究できる大学にいるので、実務べったりになるのもよくないと思うけど)。

ミーティングのあと研究室に戻り、YANS の発表練習の残りを聞く。発表練習ではなく進捗の確認であったが、〆切前のドキドキである。YANS は学生を中心とする若手の会なので、あえてそんなに頻繁に進捗を確認しないことにしているのである。NAIST は CICP という学生発案のプロジェクトに予算をつけて好きにさせてくれる制度があり、学生だけで立案から遂行まで一通りやる、というのが体験できて、とてもよい制度だと思っている(8割のプロジェクトは失敗するが、失敗するという経験が大事)のだが、うちでもそういう制度が作れたらいいんだけどなぁ。うちのコースだとリスク回避型の人が多いのだが、情報系はリスクをとってナンボだと思う(たとえば新しいプログラミング言語に手を出すとか)ので、もっと積極的にチャレンジする人を増やせたらと思っている(たとえば待遇のよくないアルバイトやインターンに遭遇してしまう人もいるかもしれないが、そこで経験しておけば就職のときの企業選択では経験を生かせるので、就職活動で失敗するよりマシだと思う)。