卒論は離婚届の意味じゃない

朝、なんとか起きてアルゴリズム演習の資料作成。

Python で時間制限内にできない問題、自分でも1回だけしか計算しなくていいものはループの外に出したりして少しずつ高速化して9秒→8秒→7秒→6秒と減らしたのだが、タイムアウトに変わりなく、あれ〜? と思う(解けない場合、AOJ は Python だけタイムアウトの時間が延ばされたりしているので、解けるはずなのである)。学生の回答を見ると、1人だけ解けている学生がいて、コードを見てみると、なるほど、と納得(通ったコードは、値の代入の回数を自分のコードよりさらに1回減らしていた)。教員が勉強になっている。

昼は事務処理とメール処理で、論文紹介に少し遅れて参加。論文は

  • Minh-Thang Luong, Hieu Pham, Christopher D. Manning. Effective Approaches to Attention-based Neural Machine Translation. EMNLP 2015.

で、いわゆる attention-based なニューラル機械翻訳で、ホットな感じである。個人的にはこの attention-based な手法は割と注目していて、離れたところも含めてどこを見て翻訳すればいいか、というのをソフトにやる、というのは汎用的な手法だと思うので、機械翻訳以外でも使えるのでは、と考えている(実際、文書要約でも使われているし)。具体的には、誤り訂正に使えるのでは、と思うのだが……。

午後は研究会。B4 の特別研究発表会の練習である。うちのコース、卒業論文は必須ではないので、名前が「特別研究」という名前になっているそうだ。その代わり、特別研究発表会の予稿集の提出は必須なのである。まあ、国際会議の予稿集と論文誌の論文、というような関係で、予稿集があるなら論文誌はなくてもいいでしょ、みたいなノリなのかな、と思う。卒論として、しっかりデータを残してもらうのも有益だろうが(特に大学院に進学しない人)、そうでないなら卒論は特に必要ないかな〜。(修論は、しっかり書いてもらうべきだと考えているし、こちらは提出が必須である)