留年をしても後悔あまりない

午前中、今年最後から2回目の授業。take-home exam を出す予定だったが、問題を持ってくるのを忘れてしまった。昨年と同様でいいかなと思っているのだが、今年話した内容だけで解けるかを確認しないといけないので、後日送ることに。

お昼休みに人生相談。1浪3留し、一時は「このまま中退もあるか?」と思ってしまった身分としては、どうしても、という事情がなければ、何年かかっても卒業したほうがいいんじゃないか、と思ったりする。時間がかかることによる後悔はあまりないと思われる(周囲の話を聞いても、自分でも)が、学位を取らなかったことによる後悔は、少なくとも周囲の話を聞くと後々後悔するようなので……。

もちろん、能力的にあるいは精神的に継続が不可能、ということはありうるので、無理は禁物であるが、学士号は卒業に必要な単位が揃っていれば能力的に取れない人はいないだろうし、修士号はよほど研究に適性がないわけでなければ(かつ、研究テーマさえ妥協できれば)取れるだろうし、入ってみたはいいものの、内容に全く興味が持てない、というのでなければ、それを仕事とするかどうかはさておき(そもそも、大学でやっていたことに直結する内容を仕事にできる人は、医学部など専門性の高い学部でない限り、ほとんどない)、学位は取り切ることを強くお勧めする。

あと、修士だと、学部と違い「この研究テーマでは(この期間だと)修士号は取れない」というのはありうるので、研究テーマに関してはある程度調整が必要なことはある。自分も卒論でやりたかったテーマを教員に相談に行ったら「そのテーマは博士論文で取り組むならいいけど、数ヶ月で書く卒論は無謀なので、おやめなさい」と言われたことがあり、言われたときはムッとしたものだが、自分が教員の側になってみると、そう言うのもよく分かる。卒業論文修士論文、博士論文それぞれ適当なサイズのテーマというものがあり、それをして突き進むと学位が危うくなることがあり、そうならないように誘導するのが(いろいろ経験を持つ)指導教員の役目の一つなのである。

昼過ぎは大学院教務委員のお仕事。学期末はスケジュール調整だとかなんだとかで、結構仕事がある。学期末以外はほとんど仕事がないのが救いである。

午後は論文の査読。和文誌の査読は原則引き受けないことにしているとはいえ、今回は事情があって引き受けたはいいものの、やはり引き受けて後悔する。読むのも査読コメントを書くのも少なくない時間を割かないといけないので、他の人を紹介して断った方がよかった……。(学会の仕事というスロットの時間を消費するので、他の学会関係の仕事が滞る)

夕方はカリキュラム関係のお仕事。体調が悪いので新年会は欠席することにして、そそくさと帰る。帰宅して口の中をライトで照らして見てもらうと、扁桃腺が文字通りクルミのような大きさに肥大していて、物理的に痛い。抗生剤を飲んで安静にして、早く治したい。