20年前なら違う人生だ

朝、修士論文の要旨の添削。修士論文の審査願の提出は1/5なのだが、事前に審査委員(主査1名副査2名)がチェックすることになっているのである。教育に対する温度差があるのでどれくらいコメントがもらえるのかは分からないが、少なくとも自分は原著論文と見てコメントするようにしている。

午前中は学内で委員会。1時間で終わるかと思いきや、色々と議題があったので2時間近くかかる。持ち帰って検討しなければならない事項がかなりあるようで、次回のコース会議が長引きそうである。

昼から少しだけサーバの設定。なんとか root 権限が入手できたので、残りの設定は学生(計算機係)に託す。この忙しい時期に頼んでしまって申し訳ないが……。

午後は自然言語処理の授業。意味解析に関する話だが、あまり学生に話を振る時間がなかったのが心残り。来年度の大学院の自然言語処理の授業も学生に色々話してもらおうと思っているので、ちょっとこのスタイルでの授業の経験を積みたい。

夕方は出版社の方々のご訪問。首都大に来てから年5件くらいは「本を書いてくださいませんか」などの問い合わせがあり、娘が生まれてからは基本的に本の新規の執筆依頼はお断りしているのだが、以前もそういうお話があったとき(お受けしませんが、とお断りした上で)メールで色々やりとりしたこともあって、直接いらしていただけるなら、ということで30分だけお会いしたのである。どういう本が売れる・売れたとか、本を作るときはこういうところを注文している、というような雑談であったが、割と楽しかった。自分自身、もし浪人せず大学に進学していたら、こういう仕事をしていたのかもなあ(高校生のころは、将来こういう仕事がしたかった)、と思ったりする。

そのあと、大学院の受験希望の方の研究室見学。出願締め切りが1/5なのだが、まだ見学に来ていないということだったので、急遽来ていただいたのである。正直なところ、研究室の物理的スペースの制約で厳しいものがあるのだが、来てもらわないと他の研究室を紹介したりしにくいし、自然言語処理や首都大に興味を持ってくれるのは嬉しいので、可能であれば対応したい(なんか、そろそろ無理な気がしているけど)。うちの研究室を希望する人は、他の大学・研究室との併願で構わない(他大学院に合格したら、全く気兼ねなく辞退してくれてよい)ので、とりあえず夏の入試を受けてほしい。