自動化のできる仕事は多くない

朝、娘を保育園に送ってから喫茶店に行き、1時間半ほど原稿執筆。インターネットにつながらない方が、強制的に書くような気がする(もちろん、後でウェブで調べて裏を取り直したりする必要があるが)。あと、やはり MacBook Air 13インチくらいのキーボードと画面の広さがないと、何かクリエイティブなことをするのは厳しい(というわけで、今日は大きい方を持ってきた)。

お昼は日本橋に行き、とある研究所でお話を聞く。非常に分かりやすく話してくださるので、授業を受けているような感じでありがたい。企業の方とのミーティングは基本的に1回くらいしかお会いしないことが多いのだが、このように自分が次から次に勉強できるようなケースだと、都合がつけば何回お会いしてもよいと思う。(自分も時々は企業の人とお話しして、新しいネタを仕入れないと、研究的に枯渇するかもしれないし)

そういえば、自分は学部生のとき、日経新聞の試験を受けたのだが、筆記試験も通過することができず、門前払いされた、というのを思い出した。学部生のころは、新聞の夕刊の編集長になりたかったのだが、思えば遠くに来たものである。ちなみになぜ夕刊かというと、朝買って通勤電車の中で必死に読まれるような新聞ではなく、なんだか知らないが朝刊のおまけで抱き合わせで配達され、夜にパラパラとめくったらなんだかふと癒されたりして、固定的な愛読者がいるような、そういう紙面を作りたいと思っていたからである。基本的にはなくてもよいが、あると少しだけ嬉しくなる、というのを目指す、というのは今も昔も変わっていないと思う。

午後は六本木に移動。用事があったのは六本木ヒルズの隣にある建物だったのだが、少し時間があったのでヒルズ地下のスタバでコーヒーを飲んでいると、[twitter:@odashi_t] くんが降りてきてくれたので、小一時間くらい雑談。以前奈良に住んでいたときも、東京で何かつぶやくと誰かきてくれたりしてありがたかったが、今回も自然言語処理の話とか、深層学習の話とかを含め、いろいろ話して楽しかった。@odashi_t くんと自分は NAIST で在籍期間が被っていないような気がするのだが、なぜか昔から知っているような気がする……。まあ、NAIST 出身というだけで、みんな兄弟のような感じだと思う。

夕方はとある企業で研究ネタについてディスカッションする。もっと自然言語処理機械学習が役立ちそうかと思ったが、すでにやれることはかなりやっているのでは、という印象で、ここにさらに自然言語処理技術を投入するのは作業フローを変えるリスクの方が高そうに思った。人間があるタスクを極めるとここまで行き着くのか、と目をみはったし、これは現状の人工知能技術で何とかできそうなレベルの問題には見えない(我々が生きているうちにはできるかもしれないが、流暢な日英翻訳の方が先に実現できそう)。あと、ものすごく既視感のある光景(立川に移転する前の国語研のアノテーション部屋)が広がり、同じようなタスクをする人は同じような感じに最適化されるのだろうか、と思ったりする。

今日も大学祭で研究室のイベントを休みにしていたのでこうやって2つの企業を回ることができたが、時々はこういう余裕があるのもいいな。