なぜ解くか読者に分かるように書く

午前2時に起きて仕事。研究室の読解支援グループ(B4の4人とD1の1人の合計5人)がNLP 若手の会シンポジウム(YANS)の原稿を書いているので、添削しているのである。個人的には、このシンポジウムはそもそも予稿の提出の義務はないし、提出している人のほうが圧倒的少数派だし、提出しなくていいのでは、とも思うのだが(原稿を書くなら国際会議に挑戦したほうがよい)、9月から [twitter:@moguranosenshi] くんがしばらく不在になるので、その前に研究成果をまとめておこう、という事情もあり、書くことになったのである。

すでに添削を3-4回受けているせいか、みなさん論文的にはそこそこ体裁は整っている。ただ、全員背景が弱いというか、なぜその問題を解いているのかが分からない(何をどのように解いているのかは分かるが、なぜその問題を解くのか、あるいはなぜそのように解くのかが分からない)、という点が共通していたので、ひたすらそれについてコメントを入れたりする。これ、ちゃんと書くためには、先行研究をしっかり読み、タスクや手法についてじっくり検討しないと書けなかったりするので、書こうとして書けないのは仕方ないが……。

午前中は出勤して情報抽出勉強会。この勉強会だけ M2 ばかりなので雰囲気が違うが、いろんな学年がうまく混ざる勉強会のほうがよいように思う。(新入生は最初は話を聞いてもちんぷんかんぷんだと思うが、1年いると大体何の話か分かるようになるので、門前の小僧だと思って先輩の進捗報告を聞いていたりするほうがよい)

お昼は Skype 会議。論文の原稿についての打ち合わせ。1問1答で片付けていくが、昼休みの時間だけではタイムアウト。最近、昼ご飯を食べる時間がないことがときどきある。

午後は YANS の発表練習で、ポスターを見たりする。結局ポスターは参加者とのインタラクションが大事なので、参加者と議論できるような素材が入っているとよいのだが、まず背景や目的を分かってくれないといけないし、スペースの制約的に難しい場合もあり、悩ましい。やはりいいポスターを作るためには、みんないろんな事例を見るしかないのでは、と思うが、論文ほどにはポスターやスライドは転がっていないので、練習が大事。