払う側意外にかかる人件費

午前中は大学院の授業の補講。といっても、レポートの提出の〆切にしていたので、提出に来た人と雑談する、というだけの日である。今年は「自然言語処理関係のサービスまたはアプリを作る会社を起業すると仮定し、事業計画書をスライド10枚程度で作成せよ」というお題にしてみたが、いろいろ考えてくれたようで見ていて楽しかった。(ここで提出してくれたアイデアは他で使ったりはしない、ということは口頭で伝えて)

資金計画や開発スケジュールも入れるように伝えていたが、みんな人件費を安く見積もっていて(月20万円ポッキリ)、これだけでいいの?というコメントをしたりする。自分は起業しないから、起業するエンジニアがこれくらいの待遇でもよい、ということだろうか(汗)ストックオプションを渡すとか、あるいは大企業に買収されることを狙っている、などというなら分かるが、給料だけで生活するにしては少なすぎるような……。

昼から修士論文の中間発表の練習。ポスターを見せてもらうが、対外発表をしている人はベースがあるので安定感がある。やはり修士の学生は M2 の 5月の NL 研までに対外発表をすることが原則で、事情がある場合のみ7月の NL 研にしてもよい、というようにしておくべきかと思った(今はそれぞれ2ヶ月遅く、だいたい3月の年次大会に向けて準備していて間に合わなかった人が7月の NL 研で発表している)。

午後は YANS(自然言語処理の若手の会のシンポジウム)の進捗報告を聞く。YANS は2年前から基本的に学生に任せているのだが、去年はほとんどコメントをしていなかったのを反省し、今年は隔週くらいでは(少なくともメンター経由で)内容を聞いているので、まだフォローできる。内容を聞くと、そもそも毎週の進捗報告でやってもらったほうがいいのでは?と思ったりもするので、来年はまたどうするか考えよう(教員がいないほうが、細かい実装レベルの話やアイデアレベルの話を自由にしやすいだろうから、善し悪しだとは思う)。今年は自分の時間がなさすぎて、進捗報告を聞こうにも、できなかっただろうけど。

夕方は以前共同研究でお世話になった Y さんが訪ねてきてくださる。前に来てくださったときと比べると、研究室の学生数も予算規模も4倍以上で、対外発表も少しずつ増えてきて、変わっていないのはスタッフの数くらいなのだが、変わらずお付き合いくださっていて、ありがたい。次いらっしゃるときは、さらに拡大しているだろうか(汗)