NL222初日: 秋葉原駅から歩いて徒歩2分

今日は情報処理学会第222回自然言語処理研究会(NL研)である。今回は首都大学東京秋葉原キャンパスで開催。秋葉原駅から徒歩1分という、交通には便利なところである(案内板が出せないとか、不便な点もあるが)。

午前中はNL研の運営委員会。毎回お昼時の運営委員会ではお弁当を食べながら開催するのであるが、秋葉原キャンパスの利用の手引きには部屋の中では飲食可、お弁当を食べるときはこちらの届を出してください、と書かれているのに、届を出すためにメールしたら「原則として自粛をお願いしているのでご協力ください」と言われたりして、それは話が違うので困る(そもそもそのようなお願いはされていない)、ということで一悶着あったり(いや、今回の秋葉原キャンパス利用には、予約する段階から一悶着どころか五悶着くらいあったのだが)。

運営委員会は Skype で参加する人が毎回10人ほどいらっしゃるのだが、Skype 参加は準備が大変。その割に、問題なく通じるのが当然である、とユーザは考えるので、ハウリングしたり音が小さく聞こえなかったりすると、Skype を用意している人(この場合、幹事)の責任になったりするので、準備側が精神的にしんどい。まあ、インフラ関係のお仕事というのは、問題なく使えるのが当然、使えなかったり問題があったりすると怒られる、というのが常なので、仕方ないが……。

お昼から受付を開く。[twitter:@odashi_t] くんと [twitter:@akivajp] くんに設営を手伝ってもらったり(ありがとう!)。会場のキャパシティは80人なのだが、ほぼ満席で、ギリギリ立ち見が出ない程度。最初 [twitter:@ai_06_14] さんだけに受付アルバイトをお願いしていたのだが、初日は人数が来そうなのでヘルプをお願いしたところ、去年の南大沢キャンパス開催の NL 研でも受付をしてくれた [twitter:@Ace12358] くんもサポートに入ってくれて、とても助かった。東京開催だと意外と人が来るので、最初から2名は確保しておいたほうがいいのかもしれない。

今回から [twitter:@uyki26tomo] くんと[twitter:@shin_kan0] くんの協力により、動画配信をニコニコ生放送にしてみたところ、こちらは最初のセッションで若干不具合があったものの、それ以外は大きな問題はなく配信できた。ちゃんと中継できるか心配であったが、ホッと一安心。このあたりは @shin_kan0 くんのブログに詳しい。

反省点として、ニコニコ生放送だとコメントを書くことができるのだが、コメントがあまり盛り上がらなかった、という点があるのだが、これは想定内で、Twitter の実況やらニコニコ生放送のコメントは、盛り上げ役の人がいないとなかなか活発にならないことが経験則として知られており、動画配信は配信役とコメント役の2人必要である、と音楽情報処理研究会の動画配信担当の方からも聞いていた。やはり少しは書き込まないとダメかなと思う。(普段のコミュニティ以外の人がコメントするようになると、荒れることがある、という話も聞いたことがあるが、まだ我々はそういう段階ではなさそう)

あと、会場が縦長なのにスクリーンは前面に1つしかないので、後ろの方に座っている人は、会場にいるのにあえてニコニコ生放送で見ていたりしたそうだが、こういう利用方法ができるのは想定外だがなるほどと思った。(会場にいてニコニコ生放送にコメントしたい人は、結局生放送につながないといけないので、回線の負荷が若干心配)

今日のトークNAIST の(博士後期課程の)学生たちがものすごい勢いで他を圧倒し、うちの研究室から発表した [twitter:@so1owingpixy] くんが気の毒であったが、質疑応答では大物っぷりを発揮していたので、結果オーライ(笑)[twitter:@u_carrot] くんの発表が一番おもしろかったが、Zero-shot learning という用語の存在を最近初めて知り、ちょっとサーベイ足りていないなと反省。

招待講演は [twitter:@issei_sato] さんによるベイズ的最適化のお話。比較手法もカリカリにパラメータ最適化し、その上で勝ってこそ意味のある研究、というのはとてもかっこいい。割と「パラメータはツールのデフォルトにしました」というような研究も多いので……(自戒)。自然言語処理ではあまり使われていないので、一番乗りはどうですか、と勧誘があったりと、おもしろいトークであった。自分もこれくらいウィットに富んだトークをしてみたいものである。

懇親会はうちの研究室の学生に「隣り合って座らないように」と伝え忘れ、1つの机が研究室メンバーで固まってしまった(同じ研究室の人と喋るなら、大学で喋ればいいわけで、せっかく学会に来ているのだから、いつも喋れない人と喋ってほしい)。会が進むにつれて、あちこち移動して話をする人がいたのでよかったが、次回はちゃんとアナウンスしておかないと。

教員公募について、情報系は助教まではそこまで厳しくないが、准教授と教授の公募が超激戦区というお話を聞く。確かに助教のポストは企業や研究所と同列にあるので倍率は高くないが、准教授・教授の職位は助教から准教授になる人と企業や研究所から直接准教授・教授になる人といるので、倍率が高くなりそう(准教授まで来ると、大学から企業に転出する人はそんなに多くないだろうし)。

今回はローカルホストでどうなることかと思ったが、なんとか初日を乗り越えて一安心。学生も含め、いろいろ手伝ってもらって様様だな〜。ありがたい。