添削はいつか収束してほしい

娘の熱が38℃あるので実家で面倒を見てもらう。連日面倒を見てもらっているが、絶対これ倒れるな……。(そして案の定……)

午前中は出勤してから NL 研(情報処理学会自然言語処理研究会)の原稿の添削。今回の研究でちゃんと添削するのが1回目ということもあるが、しんどい。農工大と合同合宿をしたとき、合宿のしおりに研究についての原稿を載せることになっていたので、そのときもいろいろと添削したのだが、ちゃんと世に出る原稿でないと身につかないように思うし、今年の B4 の人たちも原則外部発表する前提で卒論を書いてもらおう。(M1 の人は M2 の8-9月に開催される修論の中間発表までに対外発表)

そういえば、論文の添削でもっとも精神的にこたえるのは、添削した部分を改悪されることで、自分的にはすでに添削済みでもう見なくてもよい、と思っている部分を改悪されると、毎回全体をちゃんと読まないといけないので、非常にストレスがかかる。改悪がない場合は、書き換わる部分はどんどん減っていき、見なくてよくなる部分が増えるため、いつかは収束するのである。

難しいのは、「改悪」というのは相対的なものに過ぎず、本人は「改善」と思って書き換え・書き足しているのだろうし、言われるがままに直すのではなく、創造的に挑戦しているので、むしろ賞賛すべきことなのであるが、これまでの経験上、そういう「挑戦」が(質の高い論文を書く、という意味で)成功するよりは失敗するほうを多く見ている。本当は、自分の予想を超える名文に書き変えてもらうのが嬉しいし、実際そういうふうにがんばってくれる学生も1-3割程度いるのだが……。

合間合間にメール処理。しかし終わらず。火曜日からずっと体調が悪く、家でメールの読み書きをする余裕もないので溜まりに溜まっている。いろいろと無理……。国際サミットから招待講演を頼まれて、いろいろ悩んだのだがお断りした。もちろん依頼されるのは名誉なことだし、行ったらとてもよい経験にもなるのだろうが、海外に2泊もしないといけないので、今年はもう無理だろうし、いま引き受けている仕事で手一杯なので、いまの仕事が一段落してから新しい仕事を考えたいと思う。(原則知らない人から頼まれる新規の仕事は引き受けない)

午後は SLP(自然言語処理の教科書)と PRMLパターン認識機械学習)の勉強会。

SLP を読むのに何の意味があるの?と思う人がいるかもしれないが、しっかりこれを読んでおくと国際会議の論文が読めるようになる(「あ、これ SLP でやったやつだ!」みたいな)ので、面倒がらずに読んでもらいたいのである。

PRML は毎週1時間半しかできないので、2年で1冊終わるかな?というつもりだったが、3年かかるかも……。