どれくらい深く掘れるかが大事

午前中、お仕事でまた六本木ヒルズへ。今回は午後に勉強会が入っているので、Googleでランチをご馳走になったりはせず(さすがに月2回は行き過ぎかと思ったり)。この仕事、8月いっぱいくらいでおしまいの予定だが、いろいろなことが即断即決ですごく意思決定が速い。企業文化なのだろうか?大企業だと、予定調整のメールが来るまでに1ヶ月、予定を返してからミーティングの日程が確定するまで2週間、みたいなのも珍しくないのだが……(ちなみに首都大もこれ系)

昼から遅ればせながらSLP(自然言語処理の教科書)の勉強会。対話の章に入ったようである。今年になってから、対話の研究に若干興味が出てきたので、一度しっかり勉強してみたい。コロナ社の本、「対話システム」や「質問応答システム」をみんなで読んでもいいかもしれない。

対話システム (自然言語処理シリーズ)

対話システム (自然言語処理シリーズ)

質問応答システム (自然言語処理シリーズ2)

質問応答システム (自然言語処理シリーズ2)

しかしこの領域、共通のデータセットがなさそうで、論文を書きにくそうである。論文を書くだけが研究ではないが、目が出るまで時間がかかるかなぁ。

PRMLパターン認識機械学習)勉強会は、ベイズ推定やグラフィカルモデルの話で、数式の展開をみんなで確認していたら、あっという間に時間が来てしまった。結局PRML の式 (1.68) についてという文章に書かれている数式に間違いがあった(これに関するブログ記事は担当の学生が書いてくれるらしいので、ここでは割愛)ということなのだが、ああでもないこうでもないとみんなで議論したり調べたりすることが、大学院でするべきもっとも大事な勉強だと思うので、みんな非常によい勉強をしていると思った。講師が前にいて一方的に話を聞く、というのは、幅広いトピックを俯瞰するには効率がよいが、一つの内容を深堀りすりには適さないし、大学院というのは「どれくらい深く掘れるか」の限界に挑戦して能力を高めるところだと思うのである。

夕方は進捗報告。来週の前半は NL 研(情報処理学会自然言語処理研究会)で仙台だし、全員の話が聞けてよかった。

夜は保育園の全体会。保育者と親が全員参加の情報共有・審議会である。いま園児は20人ちょっとで、毎月1時間くらいかけてそれぞれの園児の様子を保育者の方々が紹介してくれるのだが、それについて改善を求める意見が一部の親から出ていた。自分としてはこれまで通りで全然かまわないし、保育者の負担を増やしてほしくはいなぁ……。