大学院で身に付けるのはいろんな分野に対応する能力

午前中、ひたすら学内の委員会のお仕事。お昼休みが期限の書類があったのである。本来木曜日の送り迎えは自分が担当なのだが、18時からコース会議もあったため、妻に送り迎えを依頼する。週1日しか送り迎えを分担していないのに、それすらお願いせざるを得ないのは、申し訳ない……。

午前中は論文紹介があったのだが、最後少ししか参加できず、残念。

  • Huang et al. Improving Word Representations via Global Context and Multiple Word Prototypes. ACL 2012.

を紹介してもらう。大域的な文脈に相当するベクトルを単語ベクトルとは別に(というか一緒に)学習するというもので、いわゆるパラグラフベクトルを学習する的なお話と似ている。2012年でこれなら ACL には通るだろうな、という印象。こういう話で気になるのは、文やパラグラフのベクトルを単語のベクトルの平均で計算しているところなのだが、そういうものなんだろうか。bag-of-word-vectors 的な。個人的には、やはり意味を再帰的に計算するようなモデルの方が、将来性がありそうに思うのだが……。

お昼にコース長と打ち合わせ。コース長は今日委員会が(昼休み以降だけで)両手で数えるほどあるらしい……。それと比べると自分はまだましか。

昼過ぎにメールを少々読んだあと、3時半から [twitter:@kei2s] くんたちが研究室に遊びにきて研究室見学にきてくれる。「高橋」という苗字の人が3人いらして、一つのグループにここまで集まるとは珍しいこともあるものだ、と思う(笑)

大学でやっている研究についてざっくばらんに情報交換できたら、ということだったので、学生全員にそれぞれ5分のスライドを用意してくるように伝えてあり、順番に発表してもらう。「最先端の研究」というのは結局学生がしているのであって、自分が話すより本人が話すほうがいいし、話すことでお互い勉強になることもある、と思うのだ。

松本研 OB の ryosuke-m くんも来てくれていたし、みなさん活発に学生に質問・コメントしてくださっていて、とても有意義な時間を過ごすことができた。ryosuke-m くん以外は大学で自然言語処理を専攻していないそうだが、的確で本質を突いた鋭い質問をみなさんされて、さすがだなぁ、と思った。大学院を出る学生には、こういうふうに自分の専門(だと思っていること)と違う仕事を振られても、柔軟に対応する能力を身につけてほしいと思うし、実際にそのようにしている社会人の姿を学生にもっと見せてあげたい。

自分は18時からコース会議だったので途中で離脱しなければならなかったのが無念だったが、またぜひいらしてもらえれば、と思っている :)

コース会議は結局21時近くまで。自分が担当しなければならない議題があったので休めなかったし、1月のコース会議はイレギュラーな時間帯に入りがちで仕方ないとはいえ、朝からの長丁場でさすがにヘトヘトである。1月22日も大学院入試で朝から晩まで拘束されるため、また保育園の送り迎えを頼まないといけない。今年度はまだよいが、来年度は親に頼むしかないか……。