サバイバル英語は習うより慣れろ

午前中、ひたすら会計処理。今日の発表練習に学生が来るので、そのとき押せる印鑑は押しておいてもらおう、という魂胆である。逆に言うと、それまでに準備しないといけないので、必死である。なんとか午前中を全部潰して9月の旅費の書類の準備を終えたが、ほうほうの体である……。3月の旅費関係は、補佐員さんにお願いできるので、本当にありがたい。

午後は来週のワークショップの口頭とポスター発表練習。国際ワークショップなので当然英語で資料を用意してもらっているのだが、発表練習も(質疑応答含めて)英語でやるとは伝えていなかったので、無茶ぶりだったが、普通に練習ができてむしろびっくりする。発表練習に来た学生たち(2人を除いて全員来ていた)も、1人最低1つは英語で質問かコメントをしてほしい、と言ったら、全員普通に英語で話せていたし、積極的に何度も質問する学生までいたりして、大変期待が持てる(結局ほとんどの場合使っていないから喋れないだけで、現在話したとき文法がぐちゃぐちゃでも、何度も発言する人が速く成長するのだ)。

自分はシドニー大学に交換留学したときは、英語が喋れなさすぎて、通じなさすぎて、死にたくなったくらいなので、これは自分が学部生のときよりはるかにみんな英語ができるんでは、と思ったりする。(もっとも、授業が始まると、教員の英語が99%理解できたし、話したら通じたので、授業が始まったら少しずつ生きやすくなった)

この半年間、論文紹介で読む論文は英語論文のみにして、さらにそれとは別に1,000ページある自然言語処理の教科書も輪読しているので、みんな英語にも抵抗感がなくなってきているのかな? 腹をくくってやってみると、割合ノンネイティブが使う専門の英語はバリエーションもないし、なんとかなると思う。

NAISTの学生を見ていて、博士の学生あるいは博士後期課程に進学予定の学生でないと海外のインターンシップに行くのは厳しいかなぁ、と思っていたのだが、これくらいサバイバル英語ができるなら、あとは研究開発できれば M1/M2 の学生でも海外のインターンシップに行けそうである。卒論で国際会議に投稿できるくらいの内容のものが書けるなら研究能力も保証できるし、ぜひ機会があればチャレンジしてもらいたいものである。

夕方は研究室で研究相談。10月以降どうするか、みたいな話。1人は夏休みにしていた内容をもう少し続けることにした、という話で、残り2人は先日の Project Next NLP 関係のタスクをするという話。少しずつ研究内容がばらけてきて、よい感じ。インターンシップやら Project Next NLPNLP 若手の会シンポジウムやらで、いろいろ学外の方々にかわいがっていただいているようで、ありがたいことである。みんな各地で武者修行して、そこでレベルアップして研究室で切磋琢磨する、そういう環境にできればと思っている。(研究室にいる間は勉強と研究で大変だろうが、ときどき外に行くと
けっこう力がついているということが実感できると思うので、うまく研究室内外の人とつながれるといいなと思う)