情報隠蔽されたモジュールを組み合わせてシステムをデザインする

朝に出勤して教育改革プロジェクト関係のミーティング。12〜1月くらいに Hadoop 的なものの演習をすることになっているので、それ関係の内容やスケジュールを調整したりする。ただ、大規模データで演習するのは難しいし、ちゃんとやろうとすると計算量の概念だとかなんだとかも説明しないといけないので、ゆるふわな感じで行こうかと考えている。

昼に研究室に行き、ミーティングをする。数分のミーティングでもちゃんと前に進む人と、なぜか進まない人はどこが違うんだろうか? やりますと宣言したことをやる人とやらない人、という違いだと思うが……。大学なのでやりたくないことはやらなくてよいと思うのだが、やりたくなくてやらないなら、やりたいことを宣言してちゃんとやってもらうことのほうが遥かに生産的なので、やることを宣言してもらいたいな〜。(やりたいことが特にない、という人もいるのだろうが、もしそうならそういう時期はみっちりサーベイなり数学やプログラミングの勉強なりしておくと、将来やりたいことが見つかったときに役に立つと思う)

お昼を食べる時間もなく、13時から実験運営委員会。前期の実験関係の成績を決めたり、後期の実験関係の準備を確認したり。新しく MMDAgent を用いた対話システム構築(助教でいらした S 田さんの出身研究室が作っているツールキットでもある)に関する学部3年生後期の実験を企画しているのだが、難しいのは学生の興味とスキルのマッチングで、やりたいからといって能力的にできるとは限らないし、年によってかなり興味もばらつくので、しばらくやらないと分からないのである(そんなことを言っていたら永遠にできないけど)。

デモやユーザの投稿動画を見るとけっこうおもしろい。最近はいろんな分野で使い勝手のよいツールキットやフレームワークが利用可能で、ちゃんとモジュール化されていて、内部は隠蔽してあるので理論は知らなくてもブラックボックスとして使えて、さくっとデモが作れたりする時代で、恵まれているなぁ。そういうときこそ、基礎や理論をしっかりと知っているとよいと思うのだが、時間は有限なので、知らなくてもよいところは知らないままで使って有用なアプリケーションを作る、というやり方があってもいいんじゃないかと思う。(背景を詳しく知りたくなったら改めて学べばよいわけで)

15時の時間ぎりぎりまで委員会があり、終了後コース長と少しお話。博士の学生に関するいろいろをお伺いしたりする。大学(システムデザイン学部)としては博士の学生が増えてほしいようだし、自分も博士後期課程の学生が来てくれるのは嬉しいのだが、現状は諸手を挙げていらっしゃい、という感じではないかなぁ。どうしてもうちの研究室がいい、という人ならかまわないが……。来年以降は状況も変わっているかな?

16時から国語研に移動し、[twitter:@togiso] さんとうちの学生を交えてミーティング。「国民之友」とか「太陽」とか、実物を見ながらいろいろお話をお聞きしたりする。やっぱり人文系の人はこういう本やデータを見て楽しくなる(笑)いまうちの学生が1人週1日国語研でアルバイトをしているのだが、人文系からでもうちの研究室は入学できるし、国語研は物理的にも近いので、定常的に連携していきたい。