祝日でも授業のある月曜日

世間的には祝日なのだが、首都大は月曜日も授業日ということで、普通に授業がある。(日野キャンパスは学部3年生以降しかいないので閑散としているが、南大沢キャンパスはかなり人が多い)

機械翻訳勉強会はフレーズベースの機械翻訳のお話。計算量の話が出てきたり、グラフを探索する話が出てきたり。計算量を学部生が習っていないと嘆いていたのだが、よくよく考えると外部から進学してくる人はそもそも知らない可能性があるので、内部生が知ろうと知るまいと、ちゃんと解説したほうがいいんじゃないかと思い直した(それも含めて、各自で調べて教え合ってもらうのが理想であるが)。次回からちゃんとやろう。

進捗報告について、今回は factored model ではなく、syncha のデバッグ。一応結果は出力されているのだが、文節区切りがおかしいような気がする。ビルドのときのオプションの問題だろうか。今度ちょっと追ってみよう。毎回1時間くらい取ってみんなの前でデバッグしているのだが、役に立っているかな? うまく動いていないとき、どういうところをどういう順番で見ればいいか、というのは明文化しにくい知識なので、できるだけ聞いておいたほうがいいと思うのだけど。(少なくとも、自分は学部生時代、そうやって周囲の wizard な方々の行動を見て学んできたし、おそらくこういうのは、教科書で学べるものではない)

7月22日の23:59〆切の NL 研の発表件数が少ないので、1件出せるかと思って発破をかけてみたが、正しく実装されていて結果が出ていない分析ならまだしも、バグで結果が変なのでは、さすがに……。

南大沢では「オートマトンと言語理論」の最後の授業。採点された答案を返却すると、汗が吹き出る。この部屋はやばい。9月のNL研・エラー分析ワークショップでこの部屋を使う予定だったのだが、変更してもらってよかった。

授業のあとで何人かが質問に来て、授業に関すること以外もいろいろと話す。低学年のときに、基本情報処理技術者試験を受けておいたほうがいいように思った。個人的には、情報系の資格は持っていても使い所がないので取らないでもいいと思っていたのだが、資格を取ることが目的ではなく、資格を取る過程で広く浅く勉強し、基礎知識に穴を作らないために受ける、というわけである。

結局授業で開講されていても受講しないかもしれないし、受講してもちゃんと教えていないかもしれないし、教えているはずでも理解できないかもしれないし、授業でやるからよい、と思わないほうがいいんじゃないか、と最近は考えている(予備校に通わなくても大学に合格する、と言いたいように、大学の授業を受けていればそれだけで情報系の基礎知識は充足される、と言いたいところだが、どうやらそうではない)。