研究室のサーバ管理を誰がするか問題

午前中は学内の委員会の仕事x2。それぞれ30分程度で終了。最初は大変だと思っていたが、慣れてみると学内のいろんな様子が分かるようになったので、これはこれでよかった。色んな方から「1年目は大変」と言われていたが、こういうことかぁ、と納得。自分よりあとに来る人には、負担を軽減してあげたいと思う。

昼過ぎ、メール処理とアルゴリズム演習の添削。この授業、TAがほしいな〜。来年度、TAってお願いできるのかな……。ゼミや授業と同じ時間までは申請できるようだが、実際は採点に授業時間の3-4倍かかっているしなぁ。

そういえば、学部のときアルバイトで学部生の講義(受講生が数百人)の採点を3-4人で手伝ったりしたことを思い出した。記述式の採点ではなく、単語の空欄補充の採点だったのだが、それでもけっこうなバリエーションがあったし、あれを教員だけで採点したら1週間潰れそう。いま考えると、あのアルバイト代は先生のポケットマネーから出ていたと思われるが、時間をお金で買うくらいの気持ちでないと研究できない、ということのような気もする。なかなかその境地には達することができないが……。

夕方から学部3年生のための研究室公開。申し込んでいたのは2人だけだったが、結局5人来てくれた(先週水曜日の回に名前を書いてくれていた人を含めて)。こういうトークって、もっとインタラクティブにやりたいのだが、なぜか一方通行になりがちだなぁ。B4以上の人は、振ったらけっこう乗ってくれるのだが、B3以下の人はほとんど乗ってくれない。講義をする人、聞く人、という役割分担でずっと来ているせいだろうか。授業でもっとバンバン意見を求めたら違うのかな。

今日聞きに来てくれた人の中に、サーバ管理とかウェブのインフラ系に就職活動をしているが、自然言語処理にも興味がある、という人がいた。インフラ系なら必ずしも大学院に行かなくてもいいだろうし、こういうことが一番楽しいと思う人って大学院に進学すると苦労することが多い(研究は新規性が重要だが、運用ではあまり新規性は関係ないため、新規性が必須である、というところで苦しむ人がいる)ので、確かに就職するのが最適な気がする。

ただ、サーバ管理に興味がある人がいてくれると、HadoopGPGPU サーバを立てて並列計算をしたりする研究も可能になるので、それはそれでありがたい(本人の研究はそれとはまた別なので、悩ましいが)。もっとも、1年しかいてくれないとなると、基幹サーバは引き継ぎを十分考えないといけないので、結局やれることは少ないかもしれない。結局大学院に進学して3年間面倒を見てくれる人でないと、「卒業したらクリーンインストール」みたいな状況になってあまり嬉しくないのである。

クライアントは別にそれでもよいし、インストールすることも勉強の一つだとすると、100%否定するものではないのだが、恐らく大事なのはユーザが自分しかいなくても経験できるインストール体験ではなく、他のユーザがいる前提でのシステムの管理経験であり、それは「全部毎回インストール」では得られないものだと思うのである。

研究室公開終了後、3回の公開に来てくれた人や質問をまとめたりする(配属に関するQAは最初はサクラで書いていたが、今は半分くらい実際に受けた質問をベースにしている)。今回5段階評価で志望度を書いてもらったのだが(任意)、配属の定員が2-4人のところ、志望度5と書いてくれた人が4人いたので、4人(今年来てくれた人数と同じ)来てくれるかな?

しかし4年生の4月が配属だと、B4の学生は先輩が卒論や修論で苦しんでいるところをほとんど見ずに研究室に来て卒論を書くことになるのだが、やっぱり年末から年明けにかけての「進捗どうですか」ラッシュを見ておいた方が、自分が書くときの参考になると思うんだけどな?3年生の後期から研究室に配属になる大学もあるようだし、うちもそうすればいいと思うのだが……。(ただ、キャンパスが分断されている関係で、3年前期まで本格的な専門教育をスタートできないので、それが解決しない限り厳しい。)

ともすると、毎日学内の学生や研究室の学生のことばかり考えてしまうのだが、意識して大学外の人たちのことも考えるようにしたい。