真面目なことも馬鹿なことも楽しくできるのが研究室

久しぶりの大学。午前中に進捗報告x2。週末に、合宿のしおりの〆切があるので、その原稿チェックである。今年は農工大の小谷研究室の合宿に学生全員で参加させてもらうのだが、小谷研では合宿の段階で4ページ程度の原稿を学生全員に書かせる方針だそうで、この段階でそんなに書くのかとびっくりしたが、いろいろと参考になる。松本研ではM1でも言語処理学会の年次大会で発表しない人は修士論文が初めて書く論文になったりするし、年次大会で発表する人でも12月の段階ではドラフトの影すらないことが普通なので……。ただ、最近の松本研を思い起こすと、やはりもっとも遅いペースでも11月末で目次発表、年末に最初のドラフトを出してもらうくらいで書いてもらうのが、お互いもっとも負担が少ないかなと思う。

昼から修士の学生の中間報告。うちの研究室からは1名、片山研究室からは3名。実は本来はM1の中間報告の日だったのだが、いろいろあって全員M2。お互いM1のころから研究を聞いていたらもっと話は早かったのだろうが、初めて聞く話なので、モチベーションのところから確認することになり、ちょっと時間がかかった感があるが、うちの研究室の学生は研究発表を聞く機会があまりなかったので、こうやって話を聞かせてもらえるというのはありがたいことである。他の人の発表を聞いていると岡目八目で見られるので、他山の石として自分が発表するときに役立てることができるのである。

今回はみんな真剣に聞いていたが、こういう発表を聞く学生を見ていると、自分の発表だけすればいい、と考える人もいるのだが、(特に発表経験がないうちは) 他の人の発表を聞くことも大事。他の人の発表のときに自分のスライドを延々直したり (まだ分かる)、関係ないサイトをブラウズして時間を潰したり (これはひどい)、そういうことがないようにしてほしい。まあ、「俺はもう研究に関して学ぶことはないので、聞く必要はない」と思っているなら、無理にとは言わないが……。

午後は事務処理とメール処理で潰れる (6時間ずっとやっていた)。国内出張の場合、日帰りか泊まりがあるかで手続きが違ったり、学生と一緒に行くかどうかでも違ったり、やたらとややこしい。どこに何を書いてどこに印鑑を押すのかも違う。こういうの、自分がもっとも苦手とするタイプの仕事なのである。

途中、学生室に行ってちょっと一休み。30分でもこうやって息抜きするとリフレッシュできる。松本先生も研究室ができてすぐのころは、よく学生室に来てマガジンとかサンデーを読んでいたらしい (「はじめの一歩」が一番好きだそうだ) し、そういうのがあるのはいいかも (笑)