研究拠点として有数の環境の立川

午前中は情報通信コースの実験運営委員会。うちのコースは学部2年生向けの「基礎実験」(2年後期、1-2年生は基本的に南大沢キャンパスなのだが、この単位は日野で履修)、学部3年生向けの「応用実験」(3年前期)、「プロジェクト研究」(3年後期) があるそうで、どれも必修だそうである。基礎実験は週1回、応用実験は週2回だそうで、1回でも欠席すると即留年という、厳しい科目である (診断書のある病欠や、葬儀の連絡状がある忌引などは欠席にはカウントされないが)。遅刻も相当厳しくつけているようで、この基準だったら自分はこの学部を卒業できないと思う……。武蔵にいたときは、年15回以上遅刻すると留年だったのだが (それでも自分は親に電話がかかってきて「ちゃんと学校に来させてください」と言われた)、そんな生易しいものではなかった。所変われば品変わるものである。

学部がある大学だから当然なのだが、みなさんかなりのエネルギーを学部生への教育に注いでいて、すごいなと思う。たぶん全仕事時間の1/3くらい。NAIST ではこれが単に存在しないので、全然違うなぁ。もっとも、自分としては学部生への教育も楽しめるのでよいのだが、学部1-2年生向けの基礎科目を担当していないから、そう思うのかもしれない (たとえば数学や英語などの共通科目は南大沢の教員が担当してくれる)。

昼から国語研へ。研究室の人 (学部4年生) が大学の近くでプログラミングや研究に関するアルバイトをしたいというので紹介してもらったところ、科研のプロジェクトのお手伝いを仲介してくださったので、せっかく近くに来たから一度ご挨拶を、ということで2人でお邪魔することになったのである。

首都大から国語研へは車で20分強と言ったところか。駅2つなのでもっと近いのかと思ったが、思ったよりは遠かった (もちろん、近いのだけど)。統数研、極地研といろいろな研究所が密集しているエリアで、研究者としては馴染みがあるのであった。(最近は国語研に行く回数と同じくらい統数研に行っている気がする。主にセミナー参加だけど)

プロジェクトの説明をお聞きしたり、懐かしい方々 (?) とお話したり。自分自身、学部4年生のときに (図らずも留年することになって) XML プログラミングのアルバイトがあると聞いて国語研の話し言葉コーパスプロジェクトに参加したのが自然言語処理との出会いなので、人生なにがきっかけになるか分からないものである。国語研でアルバイトしていなかったら確実に大学院で自然言語処理はやっていないと思うので、いろいろとご縁があるのであった。

いろんなお部屋を見せていただいたが、広いな〜。NAIST の部屋よりさらに広い。首都大の部屋からすると、実にその広さはN倍である。都立大が移転するとき教授の人たちは立川に行くものだと思っていたが、寝耳に水で南大沢に行くことになって、人文系の教員を中心にたくさん辞めた人がいたと聞いたが、確かに立川に都立大が来ていたら、また違ったであろう (まだ土地たくさんあるので、立川に大学を移転してもよいと思うのだが、このご時世には厳しいか)。

ぐるっと最上階を一周して、masayu-a さんの研究室も見学させてもらい、いろいろと国語研 tips をお聞きする。自分が国語研に出入りしていたのは北区にあるときで、2005年に NAIST に入学してから国語研が立川に移転したので、この国語研の周辺の事情はよく分からないのだが、移転当初よりはコンビニもできたりお弁当も売られていたり、生活しやすくなっているようである。

せっかく近いのだし、またセミナーやワークショップでこのあたりにもちょくちょく来てみよう。

大学に戻ってメール処理。郵送するべき書類を片付けたり、いろいろ。月火と大学に来ていなかったので、相当溜まっている。メール処理後、議事録を作成したり、書類仕事を継続。結局5時間くらいひたすら事務処理マシーンと化す。来週は月曜日から水曜日まで出張なのだが、1週間出張に行っていたら、やばいかも……。