20年越しで念願の初中国

午前中、作文と査読を終えようと思っていたが、作文しか終わらず、査読は空港まで持ち越しに。成田は遠いので、国際線でも羽田から行ける場合は可能な限り羽田を使っているのである。ラウンジでなんとか査読結果を送信。これで次は1ヶ月以上先なので、しばらく大丈夫……。

今回は人生初の中国。中学高校のとき第2外国語で中国語を選択したのだが、中3から第2外国語があるので、中2の秋に選択する必要があり、それなら選択する前に少し勉強しよう、と思って中2の4月から NHK のラジオ中国語講座を聞いていた。将来は中国に行ってみたいなぁ、なんてそのときは考えていたのだが、それから数えると、かれこれ20年越しである。(ちなみに、中学で開講される4つの言語のうち、ドイツ語と韓国語と中国語をラジオ講座でそれぞれ半年聞いてみて、結局中国語を履修することにした。)

これまで台湾には行ったことがあるのだが、ヨーロッパやインド、タイに行くにも中国を経由したことすらなかったので、足を踏み入れるのは本当に初めてである。研究費の残金の関係もあり、エアチャイナとなったわけだが、機内放送も中国語、英語の順で、日本語に分かる乗務員もいないようでびっくり。ANA とのコードシェア便だし、日本発着だったら日本語の分かる人、いそうなものだが……。

北京に着いたらまず驚いたのが空気。空気が悪いとは聞いていたが、本当に変なにおいがするし、そんなに遠くないところでも霞んでいる。あとで聞いてさらにびっくりしたのだが、これでも最近の中ですばらしいくらい空気の状態がいいらしい。自分は花粉症こそないのだが、空気の悪いところは苦手なので、ちょっと残念。

ちなみに今回の出張は2泊3日だが、3日目は早朝の出発だし、今日は夕方に着いたので、実質1泊2日のようなものである。換金のときいくら換えればいいのか分からなかったが、1万円を買えるしか選択肢がなかったようなので、悩む必要もなかった。

事前にホテルの場所を確認しておいて、筆談できるように準備しておくとよい、と言われていたので、タクシーは問題なく乗れた。タクシーから窓の外を見ていると、インドやタイ、台湾のような街並みかと思っていたが、日本とほとんど区別がつかない。唯一気になるのはビルやマンションの窓の外に無秩序にエアコンの室外機が設置されているところで、フジツボがびっしり生えているのを彷彿とさせる。ビルを建てたときはエアコンのことを考えなかったのかもしれないが、空気の悪いのとあいまってなんともいえない景観。でも空気以外はここで全然問題なく住めると思う。

タクシーは気をつけたほうがいい、と言われたので相場も事前に聞いていたが、空港から出るタクシーはどれもメーターを使ってくれるそうで、ぼったくられることもなくホテルに到着。19時からご飯を食べる待ち合わせをしていたのだが、ちょうどぴったりくらいに辿り着けてよかった。

ホテルは Crowne Plaza Hotel というホテルで、中関村という中国のシリコンバレーと呼ばれるエリアにある大きなホテル。客室がなぜかツインでしかもやたらゴージャスだったのだが、こんなに豪華じゃなくていいのに……(あとで明細を確認したら、1泊1万円を超えていた)。次来るときは自分で探した方がいいのかも。

夕ご飯はホテルの近くの上海料理屋さんに連れて行ってもらう。料理は回るテーブルの上に出てきて適当に取って食べるというスタイルなのだが、新しい料理を出すときはまず年長の人から、というのが徹底されていて、なるほどなと思う。あと、出てくる料理を全部中国語で説明してくれるのだが、全く分からない (笑) ともあれ、おいしかった〜。

ホテルに戻ってきてインターネットに接続。認証はできるのにつながらないな、と思ったら、Google にどうやらつながりにくいらしい。Baidu に切り替えたら爆速でつながったのでなにが起きているのか理解した (汗) TwitterFacebook はどうやってもつながらない (IP を叩いてもだめ)。これがあの有名な「金盾 Great Firewall」かぁ、と感動。

Google (検索、メール、カレンダー) はつながったりつながらまかったり。メールはだいたい大丈夫だし、検索は他のエンジンを使えばいいので困らないのだが、カレンダーにアクセスできないのは困った。去年の4月くらいからスケジュール管理を手帳ではなく Google カレンダーでするようになったのだが、こんなところで困るとは。オフラインで同期してある iPadiPhone ではアクセスできる (というか、ローカルに同期してある予定が見えるだけで、サーバにアクセスできないのは同じだが) ので、そちらで予定を追加したり。

Skype は問題なく使えるようだが、このアクセス遮断ってなんか意味あるのかなぁ。遮っても使う人、使える人は使うだろうし、あまり効果がないような気もするのだが……。