研究紹介とデモ

メキシコから8月15日まで来ている Hiram さんに研究室の人が順次研究紹介をしているそうで、今日は shuya-a さんと yotaro-w くんと自分の番だったようで、研究室に行ったら shuya-a さんからバトンタッチされる(というか、本当は昼間にやりたかったらしいが、自分がいなかったから夜になった)。

研究紹介と言っても最近の研究はポスターもデモもないので、統計的かな漢字変換のデモを見せて話したり。彼は日本語は使えないけど中国語は使えるそうで、中国語の WuBi という入力方法について教えてもらったりする(スペイン語のネイティブ。そういえば Jordi も中国語できるし、スペイン語話者の間で中国語流行っているのだろうか?)。中国語は Windows についている IME がひどすぎるので、いろんな人がアドオンでさまざまな IME をフリーで配っているのだとか。

見せてもらった IME は基本的には T-code のように打鍵(一つの漢字を入力するためにたとえば fftn のように4回打鍵)するのだが、記憶しやすいように部首ごとにキーが配置されているのと、入力(確定)したあと予測候補が頻度順に出てくるので省入力できるという利点があるらしい。「他の入力方法と違って変換しなくていいので画面を見なくても入力でき、喋るより速く入力できる人までいる」ということであった。確かに打鍵と文字が一対一対応するので、入力の曖昧性はない。

IME も使う人(母語話者・第二言語学習者・音声入力・携帯デバイス経由など)ごとに最適な入力方法は違うんだろうなー。アプリケーションごとに作り込まないといけないのはそうだろうけど、作り込み方も統一的な方法(というか指針)がないものか?

その後結局語義曖昧性解消の話とか検索ログの話とか事態性名詞の話とか、これまでやってきたことについて全部説明する。よくよく考えるとスライドは全部英語であるんだから、スライド見せながら話せばよかったと反省。語義曖昧性解消は Hiram さんも研究しているという話だったので、彼の話も聞かせてもらい、自分がやろうとしていた話と近かったので、論文を送ってもらったりする。よかったよかった。