進捗報告のときは相手の立場になって考える

朝ものすごく寒い。みぞれのような雪が降っている。今年は週に3日くらいはずっとこんな天気であるが……。

朝、hirotsugu-e くんの修士論文の最終発表会。今日明日明後日で、自分が一緒に研究をしている修士の人たちの発表があるのだ。実際副指導教員になっている人たちの発表は明日と明後日。学生の所属する研究室の副指導教員は、必ずしも出席する必要はないのだが、去年から修士論文の最終発表に点数をつけるようになったので、ちゃんと聞いてその場で点数をつけておかないと、後から点数をつけるのは困難である。修論の点数を何かに使うことはないようだが、奨学金の免除申請に活用したりしてもいいんじゃないかな〜。

午前中は CoNLL の英作文の文法誤り訂正タスクのミーティング。データを全員で見て、ベースラインの実装方針を議論する。みんなちゃんと準備してきて偉い。説明するときのコツというかお作法だが、自分が聞く立場になることを想定して、その自分でも分からないような状態での報告は避けること。話している人が意味が分かっていないことを、聞いている人が分かるわけないし、もし仮に聞いている人に推測能力があって理解できても、そういう能力を使わせるというのは失礼なことである、と考えたほうがよい。自分が30分準備することでみんなの10分を節約することができるなら、絶対30分かけたほうがいい。忙しい中時間を捻出するのは大変だろうが、ポイントをちゃんと押さえてあれば、「時間がなかったのでここまでしかできていません」というので全然かまわないので、最後の一手間をかけてほしいと思うのである (「この出力を見せられて、聞いている人は理解できるだろうか」と自問自答する)。まあ、そのポイントを外すことが往々にしてあるので、ちゃんと時間をかけないと進捗報告にならないという罠があるのだが……。

昼は[twitter:@yuchang]がOB訪問。ほとんど時間がなく、あまりお相手できず申し訳ない。

午後はスプリングセミナーのお仕事。先週金曜日から昨日までお休みをいただいていて、代わりに仕事をしていただいたので、大変助かった。当日もいないので、なんだか申し訳ない感じだが……。

夕方は修士論文発表会の司会。これで司会のお仕事も終了。先生方から「NAIST にもう少しいればいいのに」とのお言葉をいただき、ありがたい限りである。とはいうものの、新しいところでやりたいこともあるし、実家近くにUターンできる恐らく最初で最後の機会だし (少なくとも子どもが小さいうちは、なにかと実家に近いほうが……)、いろいろ勘案してしばらく奈良を離れることにしたのであった。サバティカルが使えたらもう2年くらいいただろうけど、こればかりはタイミングなので……。

夜は明日の進捗に向けて少し作業。どうやっても数が合わない (ものによっては数倍のオーダーで違う) ので、同じデータを見ているのかどうか心配になってきた。