何を話すかではなくどのように話すか

熱が下がって48時間経過したので、おっかなびっくりだが、出勤。何もなかったら1週間休んでいてもいいのだけど……。

午前中、勉強会の進捗報告に出てみるが、質問しても単語が出てこない。英語を聞いてもちょっと時間がないと理解できなかったり、体調が悪いと第二言語の処理能力がてきめんに落ちる。今日はおとなしくしておいたほうがよさそう。

昼に母語推定タスクのミーティング。多クラスの最大エントロピー法って、重みベクトルはクラス数分必要なのかと思ったら、全クラスで1つの重みベクトルにして、どのクラスでその素性が発火するか、みたいな情報と合わせて保存することもできるっぽい?(この maxent の実装を見ている) どなたか教えてください (汗)

午後3時から修士論文の発表練習。1人欠席で3人が練習する。今年は (紛糾したりそもそも論になったりすることがあるので) 研究内容に関するコメントはせず (コメントしても、その場で回答を求めるのではなく「発表でそういう質問が来るかもしれないから、答えを考えておいて」みたいなノリ)、発表に関するコメントのみすることになったのだが、これは成功だと思う。

まず、ねらい通り内容の細かいところに関するコメントがなくなったので、コメントの時間が無駄に長くならなくなった。また、事前に発表についてのコメントをするから時間厳守と伝えてあったので、短過ぎ・長過ぎでグダグダの発表を聞かされることがなかった。最後に、発表の話に集中してコメントすると、どこをどう直せばよくなるか、ということを言いやすく、かつ聞きやすくなるので、とても勉強になる。分かりやすいスライドの作り方・話し方は、論文の書き方ほどには体系化されていないので、本や論文を読んで独学するのは難しく、こういうところで「研究室力」みたいなのが熟成されていくのかなと思った。

夕方、Python/Ruby スクリプトデバッグ。最近こういうのが多いが、割と楽しい。研究でも、論文でも、プログラムでも、本来こうなってくれればいいのになっていなくて止まっている、というのをちょっと手伝って元の意図に戻してあげて、スムーズに流れて行くのを見るのが自分は好きなのである。逆に言うとしんどいのはやっている人もなにをやりたいのか分からない場合で、この場合は手伝うより前になんでそんなことをしたいのか聞かないと、そもそも全然やる必要のないことをやろうとしていることがあったりする。もちろん研究では技術的なことの比率が一番高いのだが、技術的な問題を解決すればいいだけではない、というところがこの仕事のおもしろいところでもある。

夜、マニュアルを見ながらサーバの設置をしてみたのだが、時間切れ。今週はもう時間がないので、次は来週かなぁ。