グローバルに活躍するなら日本人であることは武器

夜の10時くらいに床に就いたのだが、2-3時間に1回起きてしまい、熟睡できない。体調が悪いせいというよりは、昨日と一昨日に寝すぎたせいかもしれないが……。

乾燥しているせいか、喉が痛くて眠れないので、朝病院に行く。それほど待つこともなくスムーズに診察。症状を伝えると、「かなりインフルエンザだった可能性が高いですね。ただ、もう治っていると思うので、検査しても出す薬は変わりませんし、検査する必要はないかと思いますが、会社の関係で診断書が必要なのであれば検査しますが、どうしますか。」と言われ、人生初インフルエンザの感染確認をお願いしようかと一瞬悩んだが、検査しないほうがいいと思いますよオーラが出ていたので、やらないことにする。喉の薬だけ処方してもらう。(これは、経験上、喉かぜは最近薬を飲まないと1週間以上こじらせることが多いので)

帰宅してから在宅で仕事 (←一応有給申請してあるが)。週5日の勤務のうち2日くらいは在宅でもできそうな気がするが、自分は在宅だと現実逃避の時間が増えるので、有給にして、ときどき好きな時間に仕事する、くらいじゃないとだめかな〜。とりあえず、インフルエンザで滞っていたメールを処理したり……。日記も2日間はやたら短かったと思うが、それ以上書く気力がなく、エディタを開いたまま30分ぼーっとしたり、どうしようもなくなって投稿したのである。ちなみに、連休中に更新した木曜日と金曜日の日記は長いが、これは体調が悪くなる前に書いていたものをコピペしただけである。(逆に言うと、投稿前に推敲する時間が消滅した)

水曜日に進捗報告があることを思い出して少し作業。これくらいの作業はもっと早くにやっておけばいいのだが、〆切が来ないとやらない性格なのであった。(自分で前々に少しずつマイルストーンを立てておかないといけないことをようやく学んだ)

布団の中で [twitter:@taku910] さんのツイートを見て、そうだよなぁと思う。

たぶん日本で自然言語処理の研究を志す学生には発展段階があって、

  1. 形態素解析とか係り受け解析とかを知って「おお、これはおもしろい」と思って自然言語処理の研究室に配属希望をする段階
  2. 研究が始まって国際会議に投稿してみてなかなか通らず (うまく書けず……そもそも「文節」って英語にない概念だし、とか) 日本語を対象に研究しているからだ、英語でやればもっと楽なのに、と思う段階
  3. 涅槃の境地に達して、どの言語で論文を書こうが、自分のやりたいことを貫けるようになる段階

みたいな感じかなと思う。1番目と3番目の段階の人に言うことは何もないのだが、2番目の段階の人はちょっと気をつけたほうがいいと思う。というのも、そういう人に限って、自然言語処理の技術を駆使してバリバリ海外で働きたいとか思っている人がいて、ちょっとそれはミスマッチではないかと傍目に見えるからである。

つまり、日本以外の国の企業 (大学) から見ると、日本人の我々の自然言語処理能力に期待されるものの大きな一つとして「日本語の処理能力」があるわけで、これができないというだけで、アピールポイントを1つみすみす捨てているようなものだからである。「英語を対象に研究したほうが論文が書きやすいじゃないか」と言いたげな人もいるかもしれないが (国際会議に通すことが目的かどうかによるが、それを目的としなければいいように思う。今日びそんなこと言っていられないのかもしれないが)、英語を対象に研究をしている研究者 (の卵) の一人、というだけで、全世界のものすごい量の研究者・エンジニアが競争相手になるわけで、ものすごくコードが書けるとか、英語がネイティブと遜色ないとかでないと、わざわざ日本人のエンジニアを採用する必要がないんじゃなかろうか。

逆に言うと、日本語を扱わなければいけない仕事は、日本語に特化した作り込みが必要であるという点で、それなりに高い参入障壁がある (これは言語の特性によるものと、日本人のクオリティに対する姿勢の両方関係するだろう) ので、これが利用できるうちは利用したほうが賢いんじゃないか、と思うのである。もちろん、そんな弱気なこと言わず、どんどん世界レベルで伍して戦うような人が出てくることも期待しているが、それまでの過渡期としては十分に存在意義はあると思っている。

なので、逆説的ながら、グローバルに活躍したいと考えている学生であればあるほど、むしろちゃんと日本語 (日本文化) のことも押さえておいてほしいな、と思うのであった。