人生で初めてのことに挑戦するのはいつも楽しい

寒すぎて寝付けなかったせいもあるが、うつらうつらしながら午前2時に起きて、午前4時に出発だったので二度寝するわけにもいかず、エアコンをつけて寒さをしのぐ。1人でいるときはほとんどの場合コタツで十分なのだが、本当に寒い。

というのも、先日インドで開かれたCOLING 2012という国際会議で京大の黒橋先生に「今度志賀高原で合宿をするのですが、来ませんか」とお誘いいただいて、スケジュール的に空いているか分からず即答はできなかったのだが、2泊3日の合宿中1泊2日は参加できそうだったため、部分参加でもかまいませんか、とお伝えしたら、かまわないということだったので、参加することにしたのである。

事前にいただいた案内では「1グループ90分でお願いします」とあり、NAISTからは自分だけだったので、グループといえどグループではなかったため、ヒイヒイ言いながら90分用の資料を作った。(1月は厳しい……)

研究発表と議論は午後からだったので、午前中の時間にちょっとスキーにトライしてみる。中学高校では毎年スキー教室があったのだが、必修ではなかったので結局1回も参加しなかったし、じつは人生で初のスキーである。ときどきは人生でまだ試してないことに挑戦しよう、と思っているので (食わず嫌いであることが多い)、こういう機会でもないとやらないことをやりたかったのである。

スキー場に行ったことすらないので何が必要なのかも分からなかったが、板とストックは宿で借りることができ、ブーツやゴーグル、手袋などそれ以外の一式は黒橋先生にお貸しいただいて、めでたく準備完了。そもそも板をはめなくてもブーツで前に歩けなかったりしてびびったが……。

スキー合宿で九州から来ていると思われる高校生がたくさんいたが、黒橋先生に基本の滑り方をマンツーマンで教えていただいて、少しずつ楽しくなってくる。どういう姿勢で滑るといいか、あるいはいま足のどのあたりに力が入っているからうまく滑れないか、ということを教えてくださり、こちらの理解度に合わせて順番にアレンジしてくださるので、とても分かりやすい。以前スキーのインストラクターをされていたことがある、とあとでお伺いしたが、納得である。毎年滑りにくる人がいるというのも納得。そのうち家族でスキーに行ったりしてみたいかも。(帰りは温泉で!)

午後は研究の議論で、トップバッターは自分。「第2言語学習支援に向けた自然言語処理の課題」というお題でお話しした。いろいろご意見、ご質問、議論が尽きず、スライドを133枚用意したのだが、持ち時間90分のところ、70分を過ぎた段階でまだ11ページしか進んでいなくて、90%くらいのスライドを割愛した (汗) 「それは自然言語処理の課題ではないのではないか」というコメントが、一番考えさせられるものであった。やっぱりときどきはこういう「そもそも論」を話せるのはいいことだと思った。

残り2グループの発表と議論を合わせて結局午後は5時間たっぷり議論白熱。知っている話もあったが、いろいろなトピックの話を聞くことができて有益であった。

夕ご飯を食べてから夜の部 (議論の続き) だったのだが、夕ご飯を食べたあと一気に体調が悪くなり、参加を断念。寒気と悪寒そして頭痛が激しく、何回か吐いて寝ると一気に熱が出て、翌朝になるとけろっと治っているのである。数年前から年に数回こういうことがあるのだが、ちょうど胃が悪くなったあたりと関係しているのだろうか。なんだろうなぁ。9時から1時くらいまでやっていたらしいのだが、参加できずに残念……。