三連休で今日も娘(3歳5ヶ月)は朝から元気なので、またたこ公園に行く。以前(3歳になる前にチャレンジしたのが最後?)は自力でたこに登れなかったのだが、今はゆるいすべり台からも、雲梯からも、はしごからも登れるようになっていて、成長を感じる。まあ、この「たこ」、夏は熱くて火傷しそうになるし、冬は冷たくて凍傷になりそうだし、春と秋しか遊べないからかもしれないが……。
今年は高校生と色々話したり見聞きしたりして、最近の高校生がどういう教育を受けているのかに興味が出て、買ったまま積ん読だった「2020年の大学入試問題」を読んでみる。
- 作者: 石川一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: 新書
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そういう本だと思って読むと、そこそこいいことが書いてあるよいケーススタディなのだが、書きぶりが「帰国子女向けの東大の入試や医学部の入試ではこんな問題が出ますよ、うちのトップ生徒はこれをこう解いて合格しましたよ、ちゃんと教育できていてすごいでしょう」というようなスタイルで書かれていて、半信半疑。合格したという事実はいいのだが、どういう教育の効果でそうなったのか不明だし、そもそも東大や医学部に合格したからどうなの?と思ったりする。グローバルな能力を伸ばしている、と言いたいなら、海外大学に進学した話とか書かれていると「なるほど、東大はすべり止めになるようなしっかりした教育をしているのね」と思うだろうが、単に現在の帰国子女入試に最適化した教育をしているだけでは(それ自体もしかしたら意義のあることかもしれないが)、とうがって読んでしまう。
とはいえ、現在の高校生や学部生は英語の能力(特に会話や作文のようなアウトプット能力)やディスカッションする能力、チームでプロジェクトを遂行する能力は我々の同じ時期より高くなっていると実感するし、「ここが中等教育の問題」と言われていたことはちゃんとローカルには解決していると思うので、自分が教育を受けたころの印象で語ってはいけないという思いを強く持つ。その代わり、何かをやる時間が減っているはずで、何らかの能力が低下していると思うのだが、何が低下しているのかなぁと不思議に思っている。