批判的に論文を読むと研究テーマが広がっていく

朝普段より早く出る。しかし各停しかない時間帯で、けっきょく余分に時間がかかる。使い慣れた時間帯のほうがいいのかな……。

研究室に来てメールを書いたり。休みの間は基本的にメールの返事はしないことにしているので、週明けはたくさんメールする必要がある。今週は作成しなければならないものがたくさんあり、金曜日は東北に向けて始発で出発するので、けっこうタイトなスケジュールである。他の人にお願いできるものはお願いしたいところなのだが、お願いできない系が多いのだ。

BCCWJのデータ整理 (リリース準備) をしたいのだが、なかなかうまく行かない。最大で数十時間あればできる作業なのだが、誰も引き受けてくれないので、自分でやるしかなく、その数十時間が確保できない。

KevinさんとM1の実習や秋以降の勉強会について話したりする。1:1ミーティングが好きだという話が出たが、自分もグループミーティングより1:1のほうが好きである。グループだとどうしても聞いているだけの人が出てきたり、その人の意見がほしいと思って聞いているのに別の人が横から口を挟んだりすることがあるのだ。研究を初めたばかりだとなにも言えないくらい分からないこともあり、黙って聞いて勉強できる場があるというのはよいことでもあるし、人数が多いとそうせざるを得ないことも多いのだが、可能であれば1:1で分からないことはなんでも聞いてくれるほうがよい。

グループでやることにもメリットがあって、分からないことがあったらお互い教え合うことができるのは素敵な環境だし、そういうサイクルもいいなと思う。特に教えるという行為は、教わるほうより教えるほうが多く学ぶので、M2とかD1の人は積極的に教えると自分も得るものが多い。また、修士で卒業するM2の人がM1の人に知識を伝達してくれると継続して研究が進んでいくというメリットもある。これは本人というより研究室全体の話ではあるが、本人が卒業したら終わりになる研究ではなく、卒業したあともリファーされる、ということである (もちろん、対外発表しておかないと困るのだが)。

あと、学生は論文が正しいものだと思い過ぎているという話。確かに批判的に論文を読むことは大事だと思う。スタッフがたくさん出ている勉強会では、「なんでこんなことやっているの?」とか「この部分はこうやったほうがいい」とか「こんな論文がACLに通ったのか」とかポンポン出てくるのだが、学生ばかりだとなかなかそういう話にならないのである。(あるいはスタッフが1人だけでも)

午後は論文のチェックx3。1本はアブストラクトのチェックだけなのですぐ完了。1本は差分だけ見るつもりだったが、念のために読み始めるといろいろと気になってきたので一応全部読んでいたらけっこう時間がかかり、最後の1本は時間切れ。まあ、こちらは明日でもよい原稿なので、明日がんばる。あ、そういえば明日〆切の査読もあった……。