小さな大学だからこそトップクラスの研究ができる

朝洗濯してみたが、なにやら雲行きが怪しいような……。最近毎日のように雷雨なので、あまり驚かなくなったが、宿舎に住んでいたときのように洗濯物の取り込みに帰れないので、ちょっと不便である。(それが普通かもしれないが……)

午前中、ゲストハウスの鍵を受け取りに行く。いつもは紙のカードキーで使い捨てなのだが、今回はプラスチックのカードキーで、返す必要があるのかと思いきや、少し滞在が長いのでプラスチックにしてくれたそうだ (つまり使い捨て)。こういう細かいところの配慮をしてくれるのが、やっぱりNAISTのいいところだなぁ。

先日公開されたNAIST学長通信「リサーチ・ユニバーシティ」を見ても、やはり小さい大学だからこそ

大学という総体で見たとき、先に述べたように、リサーチ・ユニバーシティとしても、一定の規模は必要であると言われると、それを全く否定するのは困難ではある。本学は運営費交付金レベルで見れば、国立大学の中で中程より後ろにあり、決して大きな大学ではなく、規模でいえばトップクラスの大学の次に位置するようなものではない。しかし、こうした小型の大学でも、トップクラスの大学に伍して、幾つかの研究分野で高い研究水準を誇っていることは、リサーチ・ユニバーシティの基準を満たしていると主張したい所である。研究力の高い分野が大学としていくつもあり、その総体としての大学の研究力も高いということが、私達の自負なのである。第1期の国立大学法人評価での研究水準の評価では、活動の状況、成果の状況で、本学の3研究科は、「期待される水準を(大きく)上回る」という評価をされていることも、私達の自負の裏付けとなっている。

というところを目指していたいものである。小さい大学とはいえ、松本研と中村研を合わせて音声言語関係で80人程度の人数がいる、というのは分野としては (世界的に見ても) 大きいと思うが……。

昼からアカデミックハラスメント講習会というものに出てみる。学生を指導するときどういうことに気をつけるべきか、というような話をお伺いする。いろいろな事例もお聞きするが、自分もひどいケースを身近に数件知っているので、「そういうひどい話、確かにありますよね」と思ってしまうところが悲しい。

先日本屋で見かけた「それ、パワハラです」

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)

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も参考になるかと思って先週読んでみたが、やっぱりケースバイケースであるし、解決しても元の環境や職場に戻ることは非常に難しいので、慰謝料がもらえるぐらいが最大限の譲歩だ、ということかと思った。前著の「人が壊れてゆく職場」
人が壊れてゆく職場 (光文社新書)

人が壊れてゆく職場 (光文社新書)

のほうがパワハラも含めていろいろなトピックがあって勉強になった記憶があるので、こういうテーマに不幸ながら興味がある方は、そちらを先に読まれたほうがよいかと思う。

午後はひたすら論文を書いて添削。自分で書くとやはり添削するより大変ではあるが (書いても書いても分量がなかなか増えない)、とにかく一度ひたすら埋めて、ある程度書いたらペンを持ち替えて自分の論文に赤を入れるつもりで印刷して目を通すと、割と滞らずに執筆できる。結局紙でやるのが一番早いので、紙を印刷するのがもったいないとか言っていないで、ばんばん印刷して論文を進めたほうがいいと思う。(論文が通らなかったら時間のほうがもったいない)