実習に行くことがステータスになるような環境づくり

研究室に来てみると、まだ[twitter:@pavlocat] くんがいたのでびっくり。

午前中、ざっくり雑談。キャリアについて相談させてもらったり、意見交換したり。インターンシップの話になったが、研究所でインターンシップをして (青田買いではなく) 成果を挙げようと思ったら、やはり少なくとも M2 以降、一番いい時期は D1/D2 かなと思うのであった。1ヶ月以下の滞在だとお客様にしかならないし、それなりにがっつり仕事をしようと思うと専門知識が必要なので、M1 だと厳しい。繰り返しになるが、就職・採用活動が目的であれば、それでもかまわないのであろうし、日本は新卒採用慣行があるので、インターンで成果を出すことは求められていないのかもしれないが……。

先日学部生に対する実習担当をして思ったのは、年2回実習を開催して受験してくれる優秀な学生を増やしたい、というモチベーションはよいのだが、実習生に確実に入学してほしい (そういう人でないと手間をかけるのが無駄なのでやりたくない) というのは、必ずしも最適じゃないように思う。確かに実習生に入学してもらうのは演習の成果の一つであるが、「そこでインターンシップをした」ということがブランドになるような、そういう場所であってもいいのでは、と考えるのである。実際アメリカの有名企業ではインターンの同窓会も充実しているし、大企業でインターンをした経験は履歴書に書ける立派な経歴なのである。(基本的にインターンシップをしないと就職できないという点で、日本と採用の慣行が違うため、単純に比較はできないが)

とはいえ、そうなるためには選考が厳しいとか、実習内容が充実しているといった、別の付加価値がないといけないのだろうが、前者はともかく後者はできたらいいなぁ。

午後、ひたすらメール書き。最近海外からの問い合わせが多いのだが、それだけ注目してもらっているということで、ありがたいことである。

どさどさと9月修了予定の人たちの博士論文、修士論文が送られてくる。このタイミングで読まないといけなかったとは……。松本研の学生の副指導教員として、Kevinさんと半々で担当しているのだが、それでも修士の学生が1年生と2年生を合わせると合計29人いるので、1人当たり10人以上を担当する必要があるのである (この他にも博士の学生もいるのだが)。これだけ大学院生がいる大学も珍しいそうで、確かに人数は多いと思うが、大人数を相手に講義するようなスタイルは苦手で、少人数のグループでわいわいやるのが好きだし、NAISTの環境は学生としてだけではなく、教員としても自分には合っているのかなと最近思う。

ある書類を用意しているのだが、大学の学部時代からの成績証明書が必要らしく、郵送で申請する。中学高校の教員免状申請のために取得単位を確認するときは成績証明書を発行してもらったが、さすがにこの年齢で学部時代の成績証明書を使うことがあるとは思わなかった。発行手数料が無料なのはありがたいが、本人確認書類を同封する必要もないと、他人が勝手に取得できるのではなかろうか?(本人宛住所でないと発送しないのかもしれないが、郵便物の住所は他人宛の郵便物でも受け取れるように変更できてしまったような記憶がある。)