相手にとって大事なときこそ手を抜かない

お盆明けであるが、査読の返事を書いたり、逆に査読を引き受けたり。

8月〆切の研究助成がいくつかあるので書類を準備したりする。今年度もらっている助成の2つがなくなり、来年度は1つしか継続されないので、2-3個は出しておく必要があるのだ。(落とされる可能性も考えて) 一つ一つは大きくないのだが、何個も、となるとけっこう時間を取られるのがやっかい。

夕方は修士論文の添削と国際会議の原稿の添削。書いてみるといろいろと分かってくる。ちょっと時間的に厳しいかもな、と思うが、なんとか間に合わせたいところである。来週の土日は潰れるだろうな……。(8月下旬に向けていろいろ用意しないといけないことがあるのだが、そんな余裕がない)

先日帰りの電車を待つ間に購入した加藤一二三「将棋名人血風録」

を読了。名人戦にまつわる話、久しぶりに読んで楽しめた。「加藤節」も存分に入っている (笑) 

将棋について思いを馳せると、自分の研究スタイルも、ルーツを辿ると中学高校時代に遡るな、といつも思う。論文を書くときの集中具合や、想定査読者との攻防など、けっこう似ているのである。結局自分はあまり勝ちに拘らないので勝負師としては失格なのだろうが、自分にとっては消化試合でも相手にとっては人生を賭けた大一番のときこそ、情けをかけたり手を抜いたりせず、本気で勝ちに行かなければならない、という話は、確かにそうだなと思う。

教員になってからようやく、このあたりの楽しさが似ていることに気づいたので、人生まだまだ知らないことがたくさんあるなぁと思ったりする。