FSNLP に出てくる論文は全部古典古典

午前中、共同研究の打ち合わせ。[twitter:@tkyf_7] くんと seiji-k くんと2人でお出かけ。

を思い出す。古き良き時代の話ですな〜。1992年だと記憶していたのだが記憶違いで、ACL に投稿されたのが1991年で、上記の論文誌に掲載されたのが1993年だったようだ。FSNLP (統計的自然言語処理の最も有名な教科書) に出てきた論文でいくつか印象に残っているもののうちの一つである。1990年代に発表された自然言語処理の論文は、どれもアルゴリズムはシンプルだが本質を突いているような論文が生き残っているので、読むとおもしろい。FSNLP を読んでいる自然言語処理専門の学生さんたちは、登場する論文はどれも古典なので、押さえておくとよいと思う。

逆に2000年代以降の自然言語処理の論文は、(自然言語処理分野の専門家にあっては常識と言えるが) ある程度その分野の前提知識がないとよさが分からない手法が多く、自然言語処理という分野が成熟しつつあるという意味ではよいことだが、分野外の人から見ると分かりづらいかも。実用的に使える精度や速度の技術も増えてきたが、そういう性能を達成するために、分かりやすさを捨てた、ということかもしれない。

メールの返事を書いたり、論文に赤を入れたり。先日からデュアルディスプレイにしているのだが、サブディスプレイに PDF を表示させて Acrobat でコメントを書き込むと、日本語の変換窓がメインディスプレイの方に出てきて非常に使いづらい。なんとかならないものか (日本語を使わない、という解決策もあるが……)。

夕方、訳あってタグづけ。新しいタスクなので右も左も分からないところなのだが、タグの検索ツールがほしいなぁ。とりあえず正規表現書いて grep しているけど……。以前 ChaKi.NET に入れようとして、そもそも Windows PC を1台も持っていないので諦めたのであった。松本先生もメイン環境を Mac に移行する最大の障壁は ChaKi.NET が Mac で動かないことらしい (逆に言うと ChaKi さえ動けば Mac に乗り換えてもいいらしい) のだが、Mac で (仮想環境を使ったりしないで) 動いたら、もっと使う人増えると思うのに……。

私用の電話がかかってきたら基本的に他の人の迷惑にならないよう部屋の外に出るのだが、どこも部屋が使われていて、廊下でしばらく話していると寒い。また風邪をぶり返してしまったかも。

今日もたっぷり寝たかったのだが、寝ていると夜親知らずを抜いたところの痛みで起きる。目が覚めていれば我慢できるくらいなのだが、寝ようとするとき気になって眠れないほどの痛さではあるので、痛み止めを飲む。ただでさえ抵抗力弱っているのに……。