OSのアップデートは一難去ってまた一難

朝はひたすらメール処理である。火曜日は南大沢の授業しかないので、朝に出る時間に融通がきくのがよい。

出勤して午前中はVirtualBox のインストール。事務から送られてきた書類が WindowsMicrosoft Office でないと正しく開けない(一応開けるが、プルダウンリストが展開できない)Excel ファイルで、昨年度は VMware Fusion 5 を立ち上げて仮想環境の中で開いた記憶があったのだが、Mac miniOS X を Yosemite にしたところ、VMware Fusion 5 はサポート外で起動すらできないので、(有償)アップグレードするしかないか、と思っていたら、VirtualBoxVMware の仮想ディスクが開けるらしいので、試してみたのである。

Yosemite はどうやらディスクアクセスをかなりするようで、HDD (SATA接続)の Mac mini だとなんだかもっさりした動作なのだが、VMware Fusion 5 の Ubuntu (元々は VMware Fusion 4 からのアップグレード)は問題なく起動することが判明。Windows 7 もこれで OK かと思いきや、仮想ディスクのサイズが80GBあり、コピーだけで1日かかる模様……。あと、Yosemite は Homebrew や MacTex などの /usr 以下にファイルを置くシステムがあると移行に果てしない時間を要求されるらしい(自分は MacPorts で /opt 以下を使うので問題ないが、終了まで何百時間と表示された、とか)。

午後は NLP自然言語処理)若手の会シンポジウム(YANS)の開催報告書と決算報告書の作成。実はウェブの開催報告もまだ掲載されていないのだが、開催1ヶ月を目処にいずれも掲載することになっているので、ちょっと焦って執筆(9/21から9/23まで開催されていた)。これが終われば若手の会関係はあと引き継ぎを残すのみである。

夕方には南大沢に移動して自然言語処理の授業。移動する前研究室に行ってみたのだが、学生が誰もおらず閑散としていた。新入生を除き週1日はアルバイトができるように勉強会を入れない日を意図的に週1日作っているのだが、アルバイトをしていない人も誰もいない研究室には来るメリットが少ないか……。

授業では講義はさることながら演習で AntConc もしくは ChaKi.NET をインストールしてもらったところ、ChaKi.NET のインストールで詰まる。正確には、インストールは完了するものの、生テキストを入れてデータベースを作るところでロケールのエラーが出るのである(ちなみに問題の出る2人はいずれも日本語ロケールではない。中国語ロケールでは大丈夫なようだが、英語ロケールだとダメ?)。自分で MeCab をかけたものをデータベースに変換して検索することは可能なので、MeCab を呼び出しているところの問題だと思うのだが……。

ChaKi.NET に同梱されている TextFormatter を使っていて、masakazu-i くんのことを思い出す。彼と一緒に人文系の人を相手に ChaKi.NET の説明をしていて、バグっぽい挙動を見つけた(確か UniDic 以外の MeCab をインストールするとなにか警告メッセージが出た)ところ、「あ、なるほど」と言ってその場で30秒くらいで直してコンパイルして新しいバイナリをくれた、ということがあった。今回も、masakazu-i くんがいたらすぐ直してくれるのかもしれないが、ChaKi.NET を使うたびに彼のことを思い出すのかもしれない。