使い方を聞ける人が近くにいるかどうかで使いやすさの印象はがらっと変わる

今学期は月曜日から水曜日が非常に忙しく、木曜日と金曜日は比較的時間があるので、木曜日はゆったりと仕事ができる。

というわけで、論文誌の査読をしてみたり。査読待ちの論文がもう2本あるが、いずれも〆切は1月なので、まだいいかな……(などと言っていると直前にまだばたばたするのだが)

お昼に男女共同参画室のランチ。いつもは教職員の方々ばかり (研究科はいろいろ) なのだが、今回は M1 の方がいらしていた。他にも男女共同参画に関心がある学生の方もどうぞ〜。で、子育て中なら申請できる研究支援制度があるらしく、「小町さん、お子さんいませんか? あるいは、出産のご予定はありますか?」と聞かれるが、来年4月からようやく遠距離結婚を解消して同居できるという話なので、さすがに出産はまだまだ先かなと……(汗)

情報系の人からすると Polycom はみんな知っているし、Polycom は使わないまでも Skype は使ったことある人が大半だと思うのだが、バイオや物質の方々からすると、Polycom は敷居が高いのかなぁと思ったり。Skype は画面 (デスクトップ) 共有もできて、スライドを表示した画面ごと相手に送りながら発表練習できたりもするので、Skype だったら気軽に使えるし、もっと活用されるといいんじゃないかなと思う。たしかに Polycom のほうが、少し離れたところの声でも拾って相手に転送できたらもするのだそうだけど、専用の機械が必要、というのは心理的障壁が高いし、近くに使っている人がいないのを導入するのは周囲の人の同意も得られにくいだろうし。

もし子どもが生まれたら週2日勤務あるいは3日勤務にしたいのだが、可能だろうか。いまのところ研究室で忙しいのは週3日なのだけど。(それよりは、週5日仕事してもいいので、子どもが熱を出したりしたらすぐ早退したり休んだりできるほうがよいのかもしれないが、通勤に時間がかかると難しそう)

午後、松本先生にいろいろとご相談。

相談が終わると、突然「そういえばこの前初めて自炊したのだけど」と iPad と裁断器を見せてくれ、古い英語のペーパーバックをスキャンした PDF を GoodReader で読んでいるという話を聞く。もう Kindle には戻れないらしい (「あの Kindle どうしよう」と頭を抱えていた)。いや、確かに自分も iPad 買って Kindle DX は無用の長物になったしなぁ。論文読むには GoodReader がいいですが、スキャンした本を読むなら i文庫HD がいいですよ、とお勧めしておいた。

あと、アプリケーションの切り替えの方法が分からず、毎回アプリケーションを終了しているそうで、他にいい方法はないのか、と困っているそうだったので、4本指で上下にスワイプ、あるいはホームボタン2回押しで起動中のアプリケーション一覧を表示してスイッチできるという方法と、4本指で左右にスワイプすると順番に起動中のアプリケーションをスイッチできるという技をお伝えすると「小町くん、どこでこんな方法知るの? どこにも書いてないよね?」と驚かれるが、確かに自分もこういう使い方は Twitter で「こういうことができずに困っている」とつぶやいて教えてもらっているような気がする。

Windows も使いにくいと毛嫌いする人がいるが、すごく使える人が近くにいるとかなり使いやすい OS だったりするし、Mac も使っている人が近くにいると割合「こんな操作でこんなことができるのか!」と思うことがあったり、そのあたりは Unix (Linux) 文化とそんなに変わらないのではないかなぁ。Unix だと、使い方を知っている人が近くにいないとそもそも全く使えない (電源も切れないのでは?) のに対し、Windows とか Mac だと、一応直観的に操作ができるから、便利な使い方を知らないで「使いにくい」と言うのだろうな、と思うのである。(ちなみに、学部のときのユーザサポートのアルバイトで FAQ の一つは「どうやって (iMac の) 電源を入れるんでしょうか」だった)

スマホ解約したい:国民生活センターで最も多い相談というエントリがあるのだが、こういうのを見ると、上記のアルバイトをしていたころを思い出して、既視感を禁じ得ない。一つだけ引用すると、

購入したばかりのスマートフォンを充電した。しかし、翌日、昼ごろにはすでに電池がなくなり、使用できなくなった。ショップに電池の消耗が激しすぎるので、交換してほしいと申し出たが、「スマートフォンは、こういう物である」と言われた。しかし、パンフレットには、連続通話400分、連続待受時間230時間と記載があるので、納得できない。こんなに早く電池がなくなるのであれば、解約したい。(強調引用者)

とあるのだが、いるいる、こういう人……(「そんなの常識的におかしいでしょう」と言いたくなるだろうが、自分の常識が相手の常識であるとは限らないし、「10日間も充電しなくてよい携帯電話なんて存在するわけがない」という連続待受時間に関する「常識」を持っている人は、恐らくいまの日本ではマイノリティではないかと思う)

あと自分が聞いたことあるのは、とある大学の教員 (30代) で、店員に言われるがままに MNPiPhone 3G にしたのはいいが、携帯メールも読めないし、電話しか使えない、とても使えない最悪の携帯電話なので、早く解約したい、と怒っていたそうだ。(もちろん Safari とかそういうのは見えていてもタッチしてみたりしない)

夜、[twitter:@syou6162] さんが北京の Microsoft Research での3ヶ月のインターンシップを終えて帰国したという話を聞いたので、学研北生駒駅までお迎えに。北京より日本のほうが断然暖かいらしい。こんなに寒いのに……。しかしみなさんどんどん海外に行って素敵。もっと学生のうちに外に出ておくとよいと思う。