家賃の相場と国家公務員宿舎法

午前中、 雑談。大学の職員宿舎の湯沸かし器の話になったのだが、スイッチを押してレバーをカチカチと回して種火をつけ、一定時間押し続けて種火が消えないようになったらスイッチを回してようやくお湯が出る (失敗するとまた押回しからやり直し)、という古い形式の湯沸かし器を知らなかったので、あの手この手で説明するが、どうやらやっぱり分からなかったようだ (あとで Google image で検索した画像を送ったら分かってくれた)。このタイプの湯沸かし器、自分が高校生のころ (20年前) に住んでいた (当時ですでに築20年くらいだったであろう) 父の勤めていた建設会社の社宅にあったのだが、それ以来長らく見ておらず、もう存在しないものだと思っていたので、(そもそも NAIST が今年20周年記念だし) 築20年経っていない職員宿舎でこの湯沸かし器を見たときに、衝撃を受けたものである。

ちなみに、大学の学生宿舎 (家族用) だと、全自動になっていて、キッチンでも洗面所でもお風呂場でも (連動はしているので、お風呂場でお湯を出すとキッチンのお湯がぬるくなるが)、ポンとボタンを押すだけでお湯が出るし、お風呂にお湯を張るのでも押してから5分くらいでアラームで知らせてくれるし、お湯がたまると自動で止まって大変便利だったのだが、職員宿舎だと毎回キッチンでお湯を使うにもお風呂場の湯沸かし器をカチカチやらないといけないし、浴槽にお湯を張るのにお湯を全開にしても30分以上かかるし、しかもブザーもなにもないかつ自動で止まらないのでちゃんと見ないといけないし、これだけは職員宿舎でいただけない点なのである。浴槽にお湯を張るのは時間がかかるので、何回か忘れてだいぶお湯を無駄にしてから、馬鹿馬鹿しくなってシャワーだけ浴びることになったのであった (お湯に浸かりたいときはスーパー銭湯に行く)。

ただ、噂によるとどうも法律かなにかで、元々官舎だった職員宿舎はこういう湯沸かし器を入れないといけなかったらしく、それなら仕方ないのかなぁと思ったり。朝霞に国家公務員の宿舎を建設するという話に大反対が起きて中止になったと聞いたが、臨海副都心に建てるわけでもなく、朝霞に建てるのに (朝霞だよ? 霞ヶ関まで50分はかかるだろうし、普通のベッドタウンで、大企業ならもっと近くに社宅を建てるだろうに……) 反対されるってちょっとかわいそうに思ったり (まあ、さすがにタワーはやりすぎだと思うが。ニュータウン的な団地のようにやっていればいいのに……)。築40年で入ろうが新築で入ろうが、普通こういう住宅の家賃はほとんど据え置きなのだけど、築年数に応じて家賃を連動させたらいいんじゃないかなぁ。

と、みなし公務員の自分が言っても説得力がないのだけど。(官舎に不満があるからではないが、来年引っ越すので……)

昼から M1 の人たちの学内発表。今回はやたら質疑・コメントか盛んですごかった。M1 の人たちも、いろんな研究室の人たちがそれぞれに、鋭い質問・有益なコメントをしていたので、この調子でどんどんがんがん質問・ツッコミを入れるとよいと思う。[twitter:@keiskS] くんの発表だけ、グラム行列だとかベイズなんとかとかいろいろ出てきたせいかどうか、学生からの質問がなかった代わりに、[twitter:@Nakamura_NAIST] 先生がいろいろ質問・コメントしてくれていたので、それはそれでよかった (笑) 

学部生のとき「中学生に話すつもりで説明しないとだめだね」と言ったら「あなたの想定する中学生は、一般的には大学生くらいの賢さがあるから、それでもだめだよ。わたしみたいな人に伝えるには、あなただったら幼稚園児に話しかけるくらいのつもりで説明してくれないと分からないよ」と言われて返答に窮したことがあるのだが、少なくとも分野外の大学院生に説明するのであれば、高校までで出てくる用語だけで説明する、くらいの気持ちでも簡単すぎるということはないように思う。(でも確かに足し算かけ算まではよくても、かけ算割り算が出てくるとそこから先は聞いてくれない人も少なくないので、一般向けに作ろうと思ったらそれくらいにしといたほうが無難だろう)

午後は修士論文の目次発表。今年はちょっと前倒しして、例年より修士論文のドラフト提出を1ヶ月早くしたので、目次発表が例年12月下旬で忘年会と連続開催だったのだが、今年は11月末になったのである。ちなみに、「目次発表」というのは、A4 で1-2ページ、各自が書く論文のタイトルと章立て、そしてそれぞれの章でどういうことを書くのか数行ずつまとめ、それぞれの章や節が何ページくらいになりそうか、という見積もりを報告する会である。

今年は去年と同じく目次発表をいきなりやるのではなく、各自が所属する (松本研では各学生は1カ所以上の「勉強会」と呼ばれる研究グループに所属し、最低1カ所では論文紹介および進捗報告をしなければならない。) 勉強会で目次発表の練習をしておいて、事前にある程度チェックされているので、紛糾・炎上することもなく終了。これはグッドプラクティスなので、来年も同じようにやったらよさそう。(一昨年までは当日に紛糾して、忘年会の時間が押しているのでこれ以上議論できない、なんてこともときどきあったような……)

目次発表終了後、[twitter:@seijik42] くんと [twitter:@tkyf_7] くんと少し研究ミーティング。来年度以降のことも考えると、同じことを複数人でやるよりは、協力して手分けしてやるとよいかなと思う。(もちろん、やったらやっただけ経験値は積めるし、車輪の再発明も別に悪いことだと自分は思っていないのであるが)

自分もそんなこと考えるようになったんだなぁ。